えなこ、Liyuu、あかせあかり……増加するコスプレイヤーのCDデビュー アニソン歌手の新勢力となるか?

TVアニメ「女神寮の寮母くん。」オープニングテーマ「Naughty Love」Music Clip

 自らを“歌うコスプレイヤー”と名乗り、音楽活動を精力的に行う人気コスプレイヤー 倉坂くるるは、2019年6月に1stミニアルバム『Sewing Smile Sky』をクラウドファンディングでリリース。楽曲「ハレルヤフォーゼ」では華やかさと爽快感のある歌声を聴かせ、Marvelous×Marbleとして『勇者ああああ』(テレビ東京)のエンディングテーマも務めるなど、音楽活動も精力的に展開。2021年7月スタートのテレビアニメ『女神寮の寮母くん。』では、公式2.5次元キャラクターの1人として、オープニング/エンディング曲も担当。さらにアイドル・江口いちごと人生初のアイドルユニット「Baby Rabbi2」を結成し、王道のアイドルソングも歌唱している。自主企画イベントや自主制作グッズといったコンテンツを生み出し、CDジャケットの衣装も自ら製作し着用するなどマルチな才能を発揮。2.5次元での活躍と、レイヤーらしいセルフプロデュース力の両方を兼ね備えたアーティストと言えるだろう。

あかせあかり / 恋ノ行方 (Official Music Video)

 コスプレイヤーであり、人気TikTokerでもあるあかせあかりは、2月にデビューシングル『恋ノ行方』をリリース。同シングル表題曲は、現在放送中のTVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』のエンディングテーマとなっており、MVは公開から21日間で200万回再生を突破した。MVは、同アニメの主人公の制服姿や、作中に登場するキャラクターのコスプレ姿を披露するなど、レイヤーの特性を活かした仕上がりに。アニメ作品とレイヤーならではの相乗効果でそれぞれの魅力を伝えることができるのも、コスプレイヤーアーティストの強みと言えるだろう。

 デビュー事例を見ても、当然だがアニメ作品との相性が良いことが分かる。彼女たちはかねてからアニメ文化に寄り添い、持ち前の創作力とセルフプロデュースでアニメ愛やキャラ愛を示してきた。そんなコスプレイヤーたちがアニメファンから歓迎されるのは当然であり、あかせあかりのように2次元と2.5次元を横断するようなコンテンツも作品ファンにとっては嬉しいだろう。今後もコスプレイヤーアーティストとアニソンの関係性はより強固なものになっていく予感がする。

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