桜井和寿とGAKU-MC、この時代にこそ響くパワフルな歌とステージ ウカスカジー『アディショナルタイム』ツアー東京公演レポ

ウカスカジー全国ホールツアー東京公演レポ

ウカスカジー(写真=樋口 涼)

 ここからライブが始まるのではと錯覚するほど、パワフルなアンコール。「手を出すな!」「勝利の笑みを 君と ~日本サッカーのために~」と、ハイテンションなアンセムに会場が揺れる。桜井とGAKU-MCも、肩を組んでジャンプした。

 「また会う日まで」のあとには「優しさで出来てます! 桜井和寿」「サービス精神で出来てます! GAKU-MC」と、またも互いを紹介し合う。桜井はGAKU-MCに歌っているときに彼を見ると楽しいと、「ははっ」と目を細めた。

 『どんなことでも起こりうる』。2021年12月リリースの、ウカスカジー最新アルバムのタイトルだ。ダブルアンコールに登場した桜井は、同作収録曲を歌いながら「首をかしげるところがあった」と明かした。ツアーを開催するころにはコロナが収束しているつもりで作った作品だといい「完全に先走っちゃった」「前のめっちゃってる」と、2人で笑った。

 次に会うときはきっとマスクを外していると、「それまでの約束の曲として」最後に選んだのは「Let's get together ~ウカスカクラスター~」。歌い出しから、そこはもう明るい未来。ハッピーを感染させる、ウカスカジーらしさ全開の楽曲だ。

 「どんなことでも起こりうる」、それは悪いことばかりではなく、良いことだってそうだと、2人は繰り返す。2022年、ウカスカジーは確信している。夢見るのではなく、確かにやってくる明るい未来を信じている。

 「また始めようね」。そう締めくくったウカスカジー。次回ツアーの1曲目、皆がマスクを外し、肩を組み、大きな声でともに歌うーーそんな光景をイメージした。だからきっと、現実にできる。その日までのパワーと、未来への希望をくれた時間だった。

ウカスカジー(写真=樋口 涼)

■ツアー情報
全国ホールツアー『ウカスカジー TOUR 2021-22 アディショナルタイム』
1月21日(金)【大阪】オリックス劇場 open17:30/start18:30
1月22日(土)【大阪】オリックス劇場 open16:00/start 17:00
1月28日(金)【岡山】倉敷市民会館  open17:30/start 18:30
1月30日(日)【広島】広島文化学園 HBG ホール open16:30/start 17:30

詳細&チケット:http://mifa.co.jp/tour/

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