B’z 稲葉浩志×Mr.Children 桜井和寿、最前線に立ち続けるために必要なもの 対談で明らかになった“歌”への思い

 稲葉浩志 Official Website「en-zine」のスペシャルコンテンツ第6弾として公開された「桜井和寿 × 稲葉浩志 / Vocalist対談」。日本を代表するビッグアーティストであり、これまでほとんど共演がなかった2名によるこの対談映像が話題を呼んでいる。1時間13分というボリュームの中で交わされる言葉の数々は、国民的なバンドの歌を担う者としての矜持に満ち溢れていた。長年シーンを牽引してきた2名の対談について紐解いていきたい。

桜井和寿 × 稲葉浩志 / Vocalist対談
B'z『NEW LOVE』
B’z『NEW LOVE』

 普段あいまみえる機会のない2人の対談は和やかなムードで進む。国民に愛されるヒット曲を多数作り、大勢のオーディエンスを常に沸かせる表舞台の姿とは一味違う穏やかな雰囲気だけでも一見の価値があるがその内容も当然充実している。

 トークテーマの中心は“歌う“ということについてだ。この2人に共通するのは、その発声の一撃だけでこのバンドだ、あの人の曲だ、となる圧倒的な記名性を持つ歌声だろう。そんな両者が、今なお細心の注意を払ってその歌声を維持していることがお互いの発言から見て取れる。50歳を目前にしてボイストレーニングを始めたという桜井の話を始め、漢方薬や吸入器といった喉のケアに関してのエピソードなどはファンの知りたい裏話としての側面だけでなく、多くのボーカリストが興味を示すような教材としての意義もあるはずだ。

 稲葉の「どこまで歌を歌えるか分からない」という言葉からも分かる通り、経年変化と正面から向き合いながらその時々で最大限の歌唱を練り上げる話はさながらアスリートのように思えた。また、桜井による「ファンが求める歌声と自分のトライしたい歌声」や「デモテープだけでこの曲は発表しなくてもいいんじゃないか?」と思うことがあるといった話題には、大勢のリスナーの存在を理解した上での表現者としての在り方を模索している姿も見え隠れしていた。90年代から常に安定した規模感を誇りながらも、現状に満足することなく挑戦を続ける姿はまさにトップアーティストの鏡だ。

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