GENERATIONS、『紅白』で発揮した優れたポップネス 10年目に差しかかる7人が幅広く愛される理由

GENERATIONS、『紅白』で発揮したポップネス

 また、2021年の彼らと言えば、バラエティ番組を主としたテレビ出演が大幅に増加したことも印象的な出来事であった。これまでバラエティ路線を主に個人で開拓してきた関口だけではなく、一人ひとりの親しみやすいキャラクターやメンバー同士の会話のテンポ感、それとともに体当たりの現場もこなす度胸と対応力ーーそうした7人のタレントとしての魅力が、地上波のバラエティ番組を通して以前より広く知られるようになった。本日1月3日に放送される『1分入魂 新春SP』(日本テレビ系)でも、体を張ったGENERATIONSのバラエティ力に早速期待がかかるところだ。

GENERATIONS from EXILE TRIBE / Make Me Better (Music Video)

 ダンス&ボーカルグループとしての卓越したスキル、そしてマルチに活動幅を広げるグループとしての胆力ーーその2つを音楽表現に全力で注ぎ込む姿勢が、実際のパフォーマンスを通して見えてくる。それがGENERATIONSのステージの大きな魅力なのではないか、と筆者は考えている。

 2021年の『紅白』の舞台で、GENERATIONSは薄くピンクがかった地色に花の模様があしらわれたスーツ姿で登場。「Make Me Better」を披露した。リリース時から各局の音楽特番やライブでたびたび披露され親しまれてきたエレクトロファンクを、GENERATIONSらしい笑顔のパフォーマンスで届けていた。一糸乱れぬダンスと、観ていて心動かされる表情。それらが反映されたGENERATIONSのステージが体現するものこそ、優れたポップネスなのではないかと思う。放送終了後のインスタライブでは、白濱が「1年かけて掴んだ2分間」と表現しており、3度目の『紅白』にかけていた並々ならぬ想いも伝わってきた。

 彼らは2022年11月21日でデビュー10年目を迎えるが、グループが幅広い世代に支持されてきているのも、そうしたポップアーティストとしての強度があるからこそなのだろう。今年、さらなる飛躍を期待したい。

GENERATIONS 公式アーティストページ

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