BTSが今、多くのARMYの心を掴んだ理由 努力の蓄積が見えた2021年からさらなる飛躍へ

 7月にエド・シーランが楽曲制作に参加した英語曲の「Permission to Dance」を発表すると、そうして広がった世界中のARMYに「共に踊ろう」と呼びかけSNSで共有する企画を提案。手話を取り入れた振付は、歌やダンスを日頃やっていない人も気軽に真似できるもので、様々なボーダーを超えて音楽でつながるBTSの今のスタンスを象徴する1曲としても浸透した。

BTS (방탄소년단) 'Permission to Dance' Official MV

 そうした他ならぬ“一緒に踊った”という親近感あふれる楽曲が、国連総会でパフォーマンスされたのも、ARMYたちにとってグッとくるものがあったはずだ。そして、メンバーから「会いたい」と言われ「会いたい」と返し続けてきた分だけ、約2年ぶりのオフラインコンサート『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LA』の景色をより感動的にしたに違いない。今BTSが放つ光は、小さな日々が積み重ねられた結果なのだと気づかされた2021年だった。

 一糸乱れぬダンスパフォーマンスも、激しい動きにも決してブレない歌唱力も、母国語とは異なる言語圏でも評価される音楽性も、メンバー間の絆も、そしてARMYとの信頼関係も……すべては一朝一夕では築くことのできない努力の蓄積。2022年も、さらにその層は厚みを増していくのだろう。

 すでに2022年には新プロジェクト『7FATES: CHAKHO』が始動することが発表されている。ARMYへの愛を、そして世界が繋がっているのだと伝え続けてきた2021年の上に、さらなる楽しい笑顔の思い出が積み上がっていく。そんな2022年になることを心から楽しみにしている。

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