プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.4 新たな挑戦が目白押しの大接戦、オーディエンスポイントが勝利の鍵に
勝負あったかと思われた最終演技、KADOKAWA DREAMSが見せ場連発の熱演を炸裂させ、75点(黒須10/STEZO8.5/長谷川9.5/UCHIKO9.5/テリー10/ラモス9/パパイヤ9/伊原9.5)を獲得し、華麗に全チームを抜き去った。
このショウケースをパパイヤが「カッコいいだけじゃなくて、面白かったり人の良さが出ていてバランスが良かった。ダンスをやったことがない人でも無条件で良いと思える作品」と絶賛。
楽曲中にラップも披露したHINATA.Mは「普段はダンスで考えを表現していますが、今回は自分の声と仲間や家族の想いを背負ってこの舞台に立っているので、みんなと観てくださっている方に最高のクリスマスプレゼントを贈れたなと思います」と話した。
しかし、勝利の女神は気まぐれである。オーディエンスポイントを含めた結果、0.5点差でFULLCAST RAISERSZが逆転。前節に続いて2連覇を果たした。
これを受けて、ディレクター・TWIGGZ“JUN”は「ファンの皆さんの投票でギリギリ結果を残すことができました。SPダンサーのえりなっちが入ってくれて、1位になれたのが嬉しいです。バカを突き詰めた時のカッコよさがあったかなと。自分自身も楽しませてもらいました」とコメント。
リーダー・SOULJA TWIGGZは「やっと次節でシーズン半分なので、RAISERZらしさ=クランプを、形を変えながらブチかましていきたいです」と話した。
ROUND.4の結果は以下の通り(カッコ内はジャッジ点+オーディエンス点)。FULLCAST RAISERZ:90点(70+20)、KADOKAWA DREAMS:89.5点(75+14.5)、dip BATTLES:86.5点(68+18.5)、SEGA SAMMY LUX:84点(69+15)、SEPTENI RAPTURES:81.5点(67.5+14)、avex ROYALBRATS:80.5点(65.5+15)、USEN-NEXT I'moon:79点(67.5+11.5)、KOSÉ 8ROCKS:78.5点(63.5+15)、Benefit one MONOLIZ:77.5点(66+11.5)、CyberAgent Legit:74点(64+10)、LIFULL ALT-RHYTHM:72.5点(63.5+9)。
総合1位はSEGA SAMMY LUXが防衛し、2位にランクアップしたFULLCAST RAISERZが追走する。
総評として、テリーは「自分たちがやりたいものとお客さんが楽しんでくれるものの差があると思います。カッコいいものを見せたくても、それだけではトップにはなれない。そこで悩むことはあると思いますが、何が良くて何が悪かったのかを自分たちや周りの皆さん、そして軽いノリで観ているような方からも意見を聞くといい。そこから新しいパフォーマンスが生まれ、世界に勝てるグループが出ると信じています」。
長谷川は「ダンスやファッション、コンセプトなどの要素が組み合わさって作品になっているので、その総合力が問われる。組み合わせのバランスも重要。理想は全ての要素が作用し合うことですが、どこかでクオリティが低かったり、ミスマッチでダンスが死んでしまうこともある。その部分がもっと研究されると良いパフォーマンスに繋がるのでは」。
黒須は「今回はそれぞれのチームが新しいトライをしてきて、次のラウンドの布石になる気がしました。特にKADOKAWA DREAMSが素晴らしかった。これぞ『D.LEAGUE』というものを観た気がしました」と、それぞれ各パフォーマンスを振り返った。
審査員のコメントにもあるように、新しいアプローチで別の側面を見せるチームが多かったROUND.4。時節ではエンタテインメント性のみならずダンス面で攻勢をかけるチームも増えてくるのだろうか。次回は1月10日、引き続き『第一生命 D.LEAGUE 21-22』の熱き戦いに注目したい。