JO1、加速する人気でバイラルチャート急上昇 大人の魅力を発揮するウィンターソング
すでに貫禄さえ身につけつつある彼らが12月15日にリリースした5thシングル『WANDERING』のリード曲のひとつが「僕らの季節」だ。シングル曲で初めて白岩瑠姫がセンターを取るこの楽曲は、これまで様々な困難と危機を乗り越えながらも歩んできたJO1のさらなる成長をキーワードに「休んでもいい、立ち止まってもいい、ゆっくり前に進もう」というメッセージが込められた等身大のウィンターラブソング。空間的な広がりを感じさせる淡い残響が印象的なサウンドスケープは、壮大な雪景色を想起させ、豊かな表現力のボーカルワークをより切なげで叙情的なものにする。神聖さをまとい、祈りにさえ聴こえるボーカルからは、徐々に大人の魅力を身につけ始めたJO1の新たな魅力が垣間見える。そして、歌詞に目を向けると〈僕〉と〈君〉の親密な二人称で展開されていることに気づかされる。〈僕〉から〈君〉へのメッセージが綴られているものの、〈僕〉や〈君〉の存在自体は抽象的に表現されており、具体的な関係性も曖昧。このように、サウンドでは具体的な物語の舞台を演出しながら、歌詞では想像の余地を残し、解釈を聴き手に委ねることによって、楽曲全体の世界観を豊かなものにしている。
Billboard JAPANによると「僕らの季節」を収録したシングル『WANDERING』が初動3日間で43.4万枚を売り上げ、これまでのシングルの初週セールスを大きく上回る記録であるというから、JO1の人気がますます加熱していることは間違いない(※1)。さまざまなグループがしのぎを削るオーディション戦国時代。JO1がこの熾烈な競争が繰り広げられるシーンを「僕らの季節」とする日も近いかもしれない。
※1:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/106969/2