recheが踏み出した大事な一歩 本人コメントと共に紐解く、オリジナル曲も披露した初ライブに至る道

recheが踏み出した大事な一歩

 ライブでは様々なカバー曲、recheのルーツとも言えるJ-POPの名曲、ゲームやアニメ関連の曲など、バラエティ豊かなセットリストが披露された。ロックやジャズ、ピアニスト まらしぃを招いた美しいピアノバラードと聴きどころ満載なわけだが、とりわけファンの胸を熱くしたのはreche初のオリジナル曲のパフォーマンスだった。オリジナル曲は『FINDING THE GREAT ARTIST PROGRAM vol.002 feat. reche』という一般参加型のクリエイター発掘プロジェクトと連動して制作。多数の応募の中からrecheやスタッフの心を射止めた、音楽ユニットca(+nn)の青木千春、永田範正が楽曲提供した。

「曲の完成度が高すぎて、世に出した瞬間にファンのみなさんに喜んでいただけると確信してます。私の今の心境をそのまま歌詞とメロディにしていただいているので、この曲を通して今の私が考えていること、感じていることを知っていただきたいです」

 これまでのキャリアにおいて彼女は、楽曲に寄り添い、時には物語に登場する主人公を憑依させることでその世界観を何倍にも増幅させるようなボーカリスト、という印象も強い。一方、recheありきで作られたオリジナル曲は、reche自身が楽曲の主人公であり、彼女の等身大の思いが詰め込まれた曲に仕上がっている。言葉の一つひとつを丁寧に歌い上げていく、感情の乗ったボーカルから生まれるドラマチックな展開は他では味わえないものだろう。その主人公感が本人曰く「照れくさい」らしいが、そんな初々しさが垣間見えることも初ライブの醍醐味だ。

 新たなクリエイターとの出会いとオリジナル曲を生む『FINDING THE GREAT ARTIST PROGRAM』、ボーカリストとしての挑戦であり、ファンとのコミュニケーションの場でもある「りしぇかば」、オフィシャルファンクラブ「c*take funggs!!」発足やオンライングッズストア「reche marché」オープン、そして今回の初ワンマン『reche 1st live online cloud 9+1』と、目覚ましい勢いで活動を展開するreche。彼女にとっても、ファンにとっても、初めての瞬間や感覚は今しか味わうことができない。2022年、そこから先も加速度的にソロプロジェクトは広がり、彼女自身も進化していくからこそ、この一瞬を見逃さないでもらいたいと強く思う。

 そして最後に、recheからのメッセージを記して、本稿を結びたい。

「今は全てが新鮮で、ソロ活動を始めてからバタバタと毎日を過ごしてきたんですけど、これから先も自分のやりたいこと、自分が持っているものを表現していきたいし、その初めの一歩目を今回踏み出せたと思います。私にとってファンの方々は、温かく見守ってくれたり、道を照らしてくれる、夜空に広がる星みたいなイメージで。今回のライブを通して、改めてありがたい存在だと感じることができました。そんなみなさんと作り上げた、絶対に良いライブ映像になっていると思うので、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!」

※1:https://realsound.jp/2021/07/post-806675_3.html

「月のワルツ」reche (original : 諫山実生)【りしぇかば】
「KING」reche (original : Kanaria)【りしぇかば】

■ライブ情報
オンラインライブ『reche 1st live online cloud 9+1』
公演名:reche 1st live online cloud 9+1 
配信日:2021年12月25日(土)
開場:19:30 開演:20:00

<視聴チケット販売URL>
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2021年12月25日(土)配信のオンラインライブ『reche 1st live online cloud 9+1』の動画は
ソニーの360立体音響技術を使った「360 Reality Audio」の疑似体験版として公開されます。

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