櫻坂46、デビューからの波瀾万丈な歩み 独自のカラーを模索してきた激動の1年を振り返る

停滞感を一変させた『BACKS  LIVE!!』

 4月に2ndシングル『BAN』を発売すると、徐々に櫻坂46のカラーも見え出した。一方で、選抜の1列目や2列目が1stシングルと変わらない顔ぶれであったことから、メンバー間の実力格差が広がってしまう懸念が囁かれる。せっかくの改革も機能せず、漂いはじめた停滞感。しかし、それが一変したのが6月の『BACKS LIVE!!』であった。フォーメーションの3列目のメンバーだけが出演するこの“底上げ施策”的イベント。これが大きな反響を呼ぶこととなる。普段は後列で踊っていたメンバーたちがこのステージで魅力を開花させ、楽曲を自分色に染め上げてパフォーマンス。これをきっかけに再注目されたメンバーも多い。

 櫻坂46はこの時期、スマホゲーム『サマナーズウォー』の公式アンバサダーに就任している。コラボムービーではメンバー一人ひとりにフォーカスが当てられ、それぞれの成長物語を本人のコメント付きでドキュメンタリー化していた。動画には「才能を追い越せ」「成長こそが美しい」といったキャッチフレーズが添えられ、まさに今年のグループに必要なテーマが打ち出されていたように思う。

サマナーズウォー x 櫻坂46 Special Web Movie ~ 田村 保乃 篇~

 大きな変化を経て、再出発した櫻坂46。新体制となり、世代交代も進んでいる。リリースを重ねてグループ独自のカラーを模索するなかで、様々な活動を通して全員で成長できた上半期であった。

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