MAISONdes、躍進の1年に見るシーンでの存在感 「2022年ヒット予測」にもランクインでさらなる広がりへ

MAISONdes、躍進の1年に見るシーンでの存在感

 そしてこの大ヒットは、音楽シーン以外にも広まりつつある。

 先に述べたように、「2022年ヒット予測ランキング」に、MAISONdesが取り上げられたのだ。5つのキーワードから2020年のトレンドを分析した記事の中で、MAISONdesは「キーワード5・Z世代御用達」として取り上げられている。他のキーワードで紹介されているのは、スマホのアプリや次世代自販機、ウェアラブルデバイスなどで、音楽シーンからピックアップされているのはBE:FIRSTと、“クリエイターとアーティストがコラボする新しい形態”として紹介されているMAISONdesのみだ。さらに、TikTokの流行語大賞2021に「ヨワネハキ」という言葉がノミネートされている。TikTokやリスナーがシェアしたアクションが反映されるバイラルチャートを席捲した「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」をみても、MAISONdesはZ世代にはもう知られた存在だろうし、彼らがシェアし拡散することで、今後もヒットに結び付く可能性は極めて高い。

 そんな中で、MAISONdesはもう次なるアクションを起こしている。2021年10月に、既発曲をRemixするシリーズ“Re: MAISONdes”(リ・メゾンデ)をスタートさせたのである。このシリーズのコンセプトは、“部屋の住人”に向けた誰かからの“返信”である。その第1弾として、「ダンス・ダンス・ダダ feat. EMA, たなか(Misumi Remix)」をリリース。ジャジーでメロウな印象が残るオリジナルバージョンと比べると、リズムアプローチに違いがあるリミックスバージョンは、ところどころにエレクトロニカ風のブレイクビーツが入るなど、トラックとしての聴き応えも十分だ。“Re: MAISONdes”で、さらに音楽マニアに向けてアプローチしていこうとしているのではなかろうか。

Re:103号室「ダンス・ダンス・ダダ(Misumi Remix) feat. EMA, たなか」

 まだ謎が多いものの、こんなにいろいろ想像させられてしまうこと自体、もはや、かなりMAISONdesにはまっているとも言える。気分はMAISONdesのはす向かいあたりに引っ越してきた、ご近所さんである。「あぁ、あのアパートからは、いつもいい音楽が流れてるよなぁ」なんて思いながら、今後の動向も気になっているところだ。

MAISONdes YouTube Channel
MAISONdes Twiiter : https://twitter.com/MAISONdes_6half?s=21
MAISONdes Instagram : https://www.instagram.com/maisondes_6half
MAISONdes TikTok : https://vt.tiktok.com/ZSE4fJ3P/

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