乃木坂46 新内眞衣、異例のOL兼任アイドルからラジオスターへ 卒業の瞬間まで伝える夢を諦めない大切さ

 放送は残すところ10回ほど。今後は2代目として次のメンバーにパーソナリティを引き継ぐ予定だ。筆者は『0(ZERO)』から1部に昇格したタイミングで新内にインタビューをしているが、その頃から次のメンバーに番組を繋いでいくことは彼女の中に思いとして存在していた。そして、その時に語ってくれたのが、諦めずに頑張っていればいつか夢は叶うということだった。

 2019年の昇格の時期、新内はファッション誌『andGIRL』、ウェブメディア『Oggi.jp』のレギュラーモデルに起用されている。年齢としては27歳。アイドルとして焦りを感じ始めるタイミングに叶った夢の続きだ。「これからアイドルになる人とかで、年齢とか悩んでいる人は、ぜひ挑戦してみてほしいし、ものごとに遅すぎることはないと思っていて」「ここに入ってたくさん夢も叶いましたし、たくさんいい経験をさせていただいたので、将来やりたいことがあるんだったら、やったほうがいいなと思います」ーーグループ最年長メンバーとして独自のポジションを築いた新内だからこそ伝えられるメッセージだ。

 卒業発表の場からも、新内がニッポン放送でどれだけ愛されてきたかが伝わってきた。放送途中には新内の話の聞き手役として上柳昌彦が登場。ニッポン放送を定年退職後、新内と同じ関連会社に入社した後輩にあたるフリーアナウンサーだ。番組ではお馴染みの新内とタメのディレクター・舟崎彩乃氏、新内の元上司にあたり、現在はニッポン放送の番組プロデューサー・冨山雄一氏がブースの外で見守っていることも新内の話から容易に想像できた。後番組の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』への新内の乱入、『上柳昌彦 あさぼらけ』で上柳が振り返る卒業発表と、早朝まで続いた水曜日としての“縦”の繋がりも愛に溢れている。

 卒業後はまだ何も予定が決まっていないという新内。上柳が言っていた「30代からは楽しい」という言葉を確かめるため、願わくば今後もラジオを続けてほしいと思うと同時に、個人的な思いとしては新内の卒業コンサートはぜひニッポン放送とのタッグで開催してほしい。遅咲きと言われた新内がアイドルとして最後にもう一花を咲かせる時だ。

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