INI、BE:FIRST……デビューシングルから分析する最注目ボーイズグループ2組の姿
明日11月3日、いよいよINIとBE:FIRSTがデビュー日を迎える。INIの『A』、BE:FIRSTの『Gifted.』という記念すべき1枚をいち早くフラゲで手にする人も多くいることだろう。これらデビューシングルの楽曲は多くの人々に自分たちを知ってもらうために、それぞれ趣向を凝らすものだ。とりわけ、そのグループの特性自体が表現されていることが多い。そこで今回は『A』、『Gifted.』から2組のどんな姿が見えているのかを考えてみたい。
MINI(INIのファンネーム)によって、「Rocketeer」が活動曲に決まったINI。同曲は非常に躍動感があり、彼らの勢いを表している。さらにK-POPのテイストも感じられ、INIというグループのアイデンティティに寄り添った曲だと言えそうだ。そんな同曲はリズミカルかつ変則的なため、ダンスや歌が映えている。それによってメンバー間にグラデーションが見えるのが良い。ダンスは木村柾哉、西洸人、田島将吾、歌は藤牧京介、髙塚大夢、尾崎匠海、ラップは池﨑理人、西、田島を筆頭に存在感を発揮している。
これは松田迅、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡らがオールラウンダーであったり、ポテンシャルを持っていたりするからこそ成立することである。さらに、パフォーマンス全体において、木村というセンターがいることも強みだ。もちろん一人ひとりが素晴らしい個性を持っているのだが、木村がセンターに来た時の安心感たるや。11人という大人数グループをしっかりとまとめあげ、リーダーシップを発揮している。
また、「Rocketeer」を引っさげて『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)に出演した際には、かなりクールで強い印象の楽曲故に、MCのときのふわふわした雰囲気がより映えていた。そういった面からもINIというグループの輪郭を強めてくれそうな楽曲ではないだろうか。『A』には他にも柔らかい雰囲気の「Brighter」、オシャレな「Cardio」、ポップな「KILLING PART」と違った印象の楽曲が詰まっている。ぜひこれらの楽曲も多くの人の耳に届き、彼らの多様性を知ってほしい。