草なぎ剛と考える“人との距離感" 稲垣吾郎、香取慎吾とは「近づきすぎず離れすぎず」

 振り返れば、コロナ禍に入る前から、草なぎをはじめ稲垣吾郎、香取慎吾はこれまでと異なる環境に一歩踏み出した。それは、長らく彼らが活躍してきたテレビの世界から距離を取られているようにも見えた。

 その変化に戸惑うことなく、新しいネットの世界を模索。そして再びテレビの世界との距離感を縮めつつある。月1回のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)でも、過去テレビで共演していた芸能人たちと久しぶりに再会するシーンもよく見受けられる。元SMAPの森且行との再会でも、すぐに青春時代に巻き戻ったような姿を見せてくれた。

 また、草なぎ個人で見てもユースケ・サンタマリアと再会し、ゲストを交えながらも変わらぬゆるさで笑わせてくれる『なぎスケ!』(Amazon Prime Video)でもそうだ。そしてこの秋、漫才コンビの海原やすよ ともこと「はじめまして」を果たした『草彅やすとものうさぎvsかめ』(読売テレビ)でも、すぐに打ち解けていく様子が印象的だった。

『なぎスケ!』エピソード0 『特典映像』

 ちなみに、草なぎと共に新しい地図を広げた稲垣、香取については「それぞれにいろんな気持ちや思い出があるので関係性は違うんだけど、近づきすぎず離れすぎず、同じようにいい距離感でいられてるんじゃないかな」とのこと。

 取り巻く環境が大きく変わったとしても、自分自身の楽しむ姿勢が変わらなければ、きっと大事なものは変わらずに残り続ける。仮に離れたように感じたとしても、また適切なタイミングで再会できるのが人の縁。寄せては返す波のように、私たちのいる状況は流動的に変化していく。

 その変化の連続に戸惑うこともあるだろう。そんなときは何を話すか迷うよりも、まず自分が楽しもうとすること。変に気をつかうよりも、執着を手放すこと。コロナ禍をきっかけに、改めて人との距離を掴む難しさに直面したときには、そんな草なぎの自然体なスタイルが大いに参考になりそうだ。

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