乃木坂46 柴田柚菜、弓木奈於、掛橋沙耶香、筒井あやめ……『乃木坂スター誕生!』で引き出されたメンバーの個性

 乃木坂46 4期生の冠番組『乃木坂スター誕生!2』(日本テレビ系)が、10月11日よりスタートする。

『B.L.T.2019年3月号』

 この番組は、今年5月から約半年にわたって放送されてきた『乃木坂スター誕生!』の2ndシーズン。昭和・平成の名曲をカバーする音楽バラエティ番組で、全20回でカバーしてきた楽曲は約80曲にのぼる。1stシーズンの最終回で遠藤さくらは「この番組で新しい魅力を引き出してもらった」とコメントしていたが、ポップにバラード、R&B、アイドルソングと多岐にわたる音楽ジャンルのカバーによって、メンバー一人ひとりの新たな魅力を引き出す冠番組はこれが初めてである。

 その分かりやすい魅力の一つとして挙げられるのが、歌唱力だ。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスをきっかけにグループのファン層以外にもリーチしている遠藤や賀喜遥香は、『乃木坂スター誕生!』がスタートする以前からその歌唱力が注目されていた。また、遠藤は松田聖子、賀喜は中森明菜といったように、(例外はあるものの)ピュアとクールで対比させたイメージを持たせているのが『乃木坂スター誕生!』の傾向にあり、遠藤ともう一人松田聖子を歌っていたのが柴田柚菜である。

 乃木坂46の楽曲の中でも歌唱力に定評のあるメンバーが歌い継いできた「渋谷ブルース」や「雲になればいい」を『4期生ライブ』で披露してきた柴田。『乃木坂スター誕生!』では先述した松田聖子「青い珊瑚礁」やZARD「揺れる想い」といった甘酸っぱい恋心を綴った楽曲で、伸びやかな歌声を響かせている。また、浅香唯本人と歌った「C-Girl」では眩しいアイドル姿を見せながら、鶴久政治とのデュエット「愛が生まれた日」ではドキッとするような大人っぽい表情を見せる。そのギャップは、歌唱力だけではない、まさにこの番組で引き出された柴田の新しい魅力の一つと言えよう。先日、放送された『CDTVライブ!ライブ!4時間スペシャル』(TBS系)では、久保史緒里と2人でプリンセス プリンセス「M」をパフォーマンスしており、遠藤、賀喜に次ぐ歌唱力メンバーとして、脚光を浴びている状態。2ndシーズンでは、さらなる歌声にスポットが当たることを期待したい。ちなみに、MCを務めるぺこぱの松陰寺太勇は同じ千葉ロッテマリーンズファンということから、柴田を贔屓メンバーにすることを宣言。番組内で度々見られる柴田の小悪魔っぷりもまた、この番組で引き出された彼女の魅力でもある。

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