aikoの楽曲はドラマやCMタイアップとなぜハマる? 確固たるスタイルから生み出される無限の共感力

 そしてもう1曲の「あたしたち」は、現在放送中のNHKよるドラ『古見さんは、コミュ症です。』の主題歌となっている。曲自体は、自身の友達のことを想いながら約15年前に書かれたものだというが、そこで描かれている友達同士の繋がりの中で揺れ動く様々な感情は、学生同士のコミュニケーションをテーマにしたドラマの内容とも見事にリンク。あまりのハマりっぷりにドラマスタッフからも驚きの声が上がったという。7月からABEMA SPECIALチャンネルで配信されている『私たち結婚しました』の主題歌として約14年前にリリースされた「シアワセ」が起用されていることもそうだが、aikoの生み出す楽曲はどんなに時間を経ても色あせることなく、あらゆるシチュエーションにフィットすることを、「あたしたち」はあらためて証明しているように思う。

aiko『食べた愛/あたしたち』つまみ食いmovie

 そのキャリアを考えれば、aikoという存在をこれから知る若い世代もきっと多いことだろう。そういった層が、様々なタイアップを通して日本が誇る大きな才能にどんどん触れてくれたら最高だと思う。そして、少しでも興味を持ったらぜひライブにも足を運んで欲しい。aikoにしか作り出せない非日常の空間は、きっとすべての人を虜にするはずだ。現在、彼女は12月まで続く全国ツアー『Love Like Pop vol.22』の真っ最中。今がチャンスだ。

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