乃木坂46、ポルノグラフィティ、ドリカム、リトグリ、渋谷すばる……9月22日リリースより新譜5作をレビュー

 昨年末の芹奈の休養、初のベストアルバム『GRADATI∞N』のリリース、メンバー4人(かれん、MAYU、manaka、アサヒ)でのアリーナツアーなど、昨年末から今年にかけて大きな動きが続いたLittle Glee Monster。芹奈が復帰して最初のリリースとなるミニアルバム『re-union』は、ベストアルバム以降の軌跡を踏まえ、“もう一度5人で再スタートを切るんだ”という意思を強く刻んだ作品となった。配信限定でリリースした「君といれば」を5人で歌唱、リトグリのハーモニーの強さと魅力を打ち出した「君といれば-complete ver.-」、〈夢じゃないんだよ 君が今 ぼくのそばにいること〉というフレーズが彼女たちの再始動を鮮やかに彩る「REUNION」。大きな壁を乗り越えた5人はここから、さらに豊かな音楽を奏でてくれるはず。そのことを確信できる充実作だ。(森)

Little Glee Monster 『REUNION』

 2019年にソロアーティストとして再出発を果たした渋谷すばるによる3rdアルバムは、タイトルのとおり、今この時代だからこその彼自身のパーソナルが詰め込まれた楽曲群となっている。タイトルを冠した楽曲「2021」ではコロナ禍を連想させる閉塞感を、「レコード」では音楽への憧憬を、「塊」では孤独と葛藤を、そして「つくる」ではクリエイティブの喜びを。それぞれ明確なメッセージとともに伝える姿に、不器用ながらかむしゃらに音楽と向き合う姿勢が見える。関ジャニ∞時代からメインボーカルでならしたハリのある歌声には、年齢を重ねたことでさらなる深みと強靭さが増したよう。ありのままの自分を迷うことなくさらけ出すことで、音楽家として生きていく決意を表した全9曲だ。(渡部)

《渋谷すばる ONLINE LIVE 2021「NEED」》[Official Live Digest]

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