きゃりーぱみゅぱみゅ「原点ソング教えてください」Vol.1
きゃりーぱみゅぱみゅ デビュー10周年企画「あなたの原点ソングを教えてください!」(宇垣美里、四千頭身、板垣巴留編)
「PONPONPON」での衝撃的なデビューから今日に至るまで、常に新しい表現を模索し、鮮やかなエンターテインメントと自分らしく生きる楽しさを発信してきた きゃりーぱみゅぱみゅ。高校生読者モデルから歌手へ、そして瞬く間に世界的ポップアイコンに……まるでジェットコースターのようなアーティスト人生を送る彼女が、今年2021年8月17日に歌手デビュー10周年を迎えた。
記念すべきデビュー日には、きゃりーぱみゅぱみゅのキャリアを支え続けてきた中田ヤスタカによる最新シングル「原点回避」をリリース。さらに、10月27日には3年ぶりのフルアルバム『キャンディーレーサー』が控えているほか、2022年には全国ツアー『きゃりーぱみゅぱみゅ 10th ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2022』が予定されている。
リアルサウンドでは、最新シングルのタイトル“原点回避”にかけて、アーティストやお笑い芸人、俳優といった著名人、きゃりーぱみゅぱみゅを支える関係者スタッフなどに「あなたの人生の原点、ターニングポイントとなった楽曲」をアンケート。それぞれの楽曲にまつわるエピソード&「原点回避」の感想とあわせて、プレイリストを公開していきたい。
Vol.1となる今回は、宇垣美里(フリーアナウンサー)、四千頭身(お笑いトリオ)、板垣巴留(漫画家)の「原点ソング」をお届けする。(編集部)
宇垣美里の「原点ソング」
きゃりーぱみゅぱみゅ「もんだいガール」
ちょうど働き始めて1年がたち、押し付けられるイメージが息苦しくて、でも順応できない自分が悪いに違いないっていっぱいいっぱいだった頃に出会い、主題歌だったドラマ『問題のあるレストラン』と一緒に、何度も何度も挫けそうになる私の背中を押してくれた一曲です。ビートが心地よくクールでポップかつ、歌詞は痛烈だけど優しくて。「機械みたいに生きているわけじゃない」「期待に添えない わがままでもない」本当それな。私らのこと何だと思ってるんだ。感じてたこと苦しんでいたこと悲しかったこと、全部をきゃりちゃんが言葉にしてくれた、歌ってくれたと初めて聞いた時はびっくりして泣いちゃいました。ライブでかかるとぶちあがっちゃうし、イヤホンで聞いてても思わず踊りだしそうになります。勝手に私のテーマソングだと思ってます。
Rina Sawayama「chosen family」
最初に聞いた「STFU!」の超絶かっこよくクールなイメージがいい意味で裏切られた一曲。歌声の骨太な強さメロディの美しさ、そして歌詞の優しくて温かい世界観にいつだって救われています。「We donʼt need to be related to relate. We donʼt need to share genes or a surname. You are, you are My chosen family.」という歌詞が大好きです。その通りだ!って思う。
きのこ帝国「桜が咲く前に」
元々きのこ帝国は大好きだったけど、より身に染みて特にこの曲を聞いていたのは、会社を辞めると決意してから退社するまでの三か月間。とても居心地の良い場所だったけれど、それでも見たい景色のためにここを出ていかなくちゃ、と決心が鈍るたびに聞いてました。
RHYMESTER「ガラパゴス」
聞くたびに勇気が湧いてくる曲です。○○らしさってよく知りもしない人ほど押し付けてくるし、分かって欲しい人にすら分かってもらえないことなんて山ほどあるけど、それでも負けないで道なき道を開拓してやる!弁えてたまるかよ!!って、そんな気持ちで戦ってるのは私ひとりじゃないんだって思える。まさに鼓舞ソングです。
Pay money To my Pain「weight of my pried」
大好きなペイマネの曲を聞いていると「私はロックだ!」って気持ちに満ち満ちて強くなれるんです。イントロからガツンとアガる一曲な一方で、Kさんの歌声には切なさと悲しみと絶望がぎゅっと詰め込まれていて魂が震えます。
◎きゃりーぱみゅぱみゅ「原点回避」を聴いて
ずっとずっと“かわいい”を更新し続けるきゃりちゃんの真骨頂!聞いていると自然と踊り
だしてしまうようで、デビューの頃のサウンドを彷彿とさせるようなイントロと、ここまでの10年で吸収した様々な要素を全部取り入れてながらも新しく、聞いているともっと頑張らなくちゃと笑顔になれます。ついつい人は同じところに居続けられたら、と夢見てしまうものだけど、自分の原点を大切にしながらもそのもっと先を目指していけたらなって、自分も負けていられないぞって思いました。