SixTONES、Snow Manから続く伝統 旅企画から垣間見えるTravis Japan&少年忍者の個性
ジャニーズJr.チャンネル開設以来、SixTONESやSnow Manも経験してきた旅企画。運転やアポ取りといった貴重な姿を見られるほか、旅の進め方ひとつとってもグループの個性、メンバーの素顔を知ることができる人気企画だ。
本稿では、Travis Japan(以下、トラジャ)の「アポなし旅」、少年忍者の「御岳山遠足」に触れ、非日常だからこそ垣間見える魅力を紹介したい。
Travis Japan
「この7人の空間だけ、秒針の進む速さが違うのでは?」と思うほど、ゆったりとした優しい時間が流れる“トラジャ旅”。とにかく、飛び交う言葉のポジティブさに驚く。川島如恵留、七五三掛龍也、宮近海斗が運転を終えると「お疲れ」「ありがとう」「ナイス運転だった」と拍手が起こり、中村海人、松田元太の撮影交渉にも「ありがとう」と、またも拍手。たとえ旅の残金が少なくとも「1万円のありがたみに気付けたよね」「普段から大事に使わないとな」と、文句のひとつも出てこない。
車中のゲームでは、各自の独特な感性や空耳をきっかけに次々とパワーワードが誕生。「fantastic baby」「しおずか塩漬け」「見ざる聞かざるハッシュタグ」など謎の言葉が生まれるたび、突っ込みを入れるテロップのタイミングも絶妙だ。
宮城県・松島まで足を運んだ一行。川島が行きたいと希望していた瑞巌寺本堂は、当日の撮影許可がおりなかったのだが、カメラなしで川島だけでも行ってくるよう勧めるメンバー。遠慮する川島に対し宮近は、「クイズ番組で『行きました』って言えるし」と言葉を添え、「でも、帰ってくるとき俺らいないかも」と、気を遣わせないよう冗談を交える。「行ってらっしゃい」「楽しんできてね」と送り出したメンバーだが、川島という船頭を失い、あてもなく境内をウロウロする姿が愛おしい。あれほどのパフォーマンスを見せるグループとは思えないほど、旅はまったりと進んでいく。
もはや無意識下で「7人」である彼ら。終始、互いへの思いやりが垣間見える。土産店に行けば、宮近、川島、吉澤閑也は「7人でつまめるもの」を購入。笑いかお金か、どちらを取るか葛藤の末、松倉海斗が孫の手を購入(無駄遣い)しても、車中ではそれをネタに笑い合う。残金ギリギリのなか、サービスエリアで七五三掛が「みんなで食べられるように」と焼豚を1本買いしてきた場面では、中村は大笑いし、川島は「ナイスしめ! お金はそうやって使うんだよ!」と肯定する。
アポなし旅でまず実感したのは、長時間の運転、引率にも疲れを見せることなく、ゲームを提案して盛り上げる「川島先生」の存在の大きさだ。そして、さりげなく周りを見ている宮近・中村、高いコミュニケーション力を持つ交渉上手の松田、メンバー・視聴者を楽しませる吉澤・松倉、奔放なようで決断力のある七五三掛。この7人だからこその「Travis Japan」なのだと、必然のバランスを噛みしめる。