BLACKPINK LISA、IZ*ONE出身 クォン・ウンビがソロデビュー “グループ優勢”の国内K-POP市場に変化もたらすか
もうひとり、ガールクラッシュ的な魅力で勝負する大物シンガーが最近話題を呼んでいる。先日1stソロアルバム『OPEN』を発表したIZ*ONE出身のクォン・ウンビである。リードトラック「Door」では、グループに在籍していたときの清楚なイメージは残しつつも、「ブラス楽器をメインにファンキーでありながらもジャズ的な要素を加えたエレクトロスイングジャンル」(※1)のサウンドメイクで大人のムードを演出。IZ*ONEではあまりなかったタイプの曲調と「今まで見せたことのない私を見せる」というメッセージを込めた歌詞からは、ソロでやっていく覚悟がひしひしと伝わってくる。
「ロールモデルはBoA先輩。(彼女のように)多様なジャンルとコンセプトをこなせる素敵な歌手になりたい。色で表現するならレッドのように情熱あふれる歌手になりたいです」
同作のリリース日に行われたオンラインショーケースでウンビはこのような発言をしていたのが印象深い。日本で成功した数少ない韓国人女性シンガーが歩んできた道のりを彼女も目指すのだろうか。だとすると、J-POPシーンで“第2のBoA”となるのを期待したいところだ。
IZ*ONEの元メンバーでは、チェ・イェナが2021年下半期のソロデビューを検討しているという。グループ解散後は明るくキュートなキャラクターのおかげで韓国の各種バラエティ番組に引っ張りだこの彼女。ソロ歌手としての再出発が確定しても日本に進出するかどうかは未知数だが、もし本格的に活動すればかつてのKARAのような“お茶の間人気”を得ることができるかもしれない。
依然としてK-POPグループが強い支持を集める日本で、こうした女性シンガーがどのような刺激を与えるのか、BoAのような存在が再び登場するのか、個人的な興味は尽きない。その行方を今後もしっかり見ていきたいと思う。