Wakanaが語る、歌声と向き合い続けた1年間の成長と確信 「ライブは自分が生きていく中でのライフワーク」

Wakana、歌声と向き合い続けた確信

1日2公演と聞いた時は「ギエ~~~!」となってました(笑)

ーー特に印象に残ってるのはどのシーンですか。

Wakana:やっぱり最初に思い浮かぶのは「Happy Hello Day」かな。「恋はいつも」が手拍子で盛り上がって、その流れでバンド紹介があって。本当は1人4小節だったところを、私のわがままで倍の8小節にしてもらったんですね。その方が絶対に盛り上がるし、みんなにもミュージシャンの方々を長く見てもらいたいと思ったから。その後の「Happy Hello Day」でのみんなの手拍子がより生き生きとしていて、私も自分の耳で聴きたくてイヤモニをちょっと外したんですけど、最高の盛り上がりになってすごく感動してました。あとは「myself」のライティングも素敵でしたね。舞台上で歌ってるときは、自分では引きで見えないからよくわからないんですよ。照明の方にお任せしたんですけど、打ち合わせで話した私の気持ちを汲んでいただけて。

ーー「光と闇。上品さと田舎。泥臭く、田舎くさく生きる」と言ってましたね。

Wakana:そんな指折り数えてまで言うことじゃないですけどね(笑)。「myself」は自分を露わにする曲だからこそ、何にも華美なものはいらないんだということを言っているので、ああいう照明にしていただけたのがすごく良かったです。

ーー歌声の変化も強く感じる曲でしたよね。Wakanaさんといえばハイトーンですけど、心の奥底から出てくるようなロートーンの響きに深みが増していて。

Wakana:嬉しいです。ソロデビューしてからは低音部を強化するっていう気持ちでやってきて。やり方がよくわかってなくて、自分のしっくりくるところがなかなか見つからなかったんですけど、2020年で「わかったぞ」となってからは早かった。低音部はもっと安定していくと思います。これからもまだまだやりたいことがあるし、1個ずつクリアしていかないといけないこともたくさんある。自分の再構築はまだまだですけど、あの時の自分にできる最高のものをやったつもりだったから、良かったのかなと思いますね。

ーー会場のキャパシティが半分という制限はありましたが、久々の有観客という環境はどうでしたか。

Wakana:お客さんが声を出せないところに難しさもありますけど、みんな楽しそうに観てくれていたなって。私自身はとにかく、たっぷり丁寧に全部届けるっていう気持ちだったから、お客さんもびっくりするくらい「いつでも来い!」という感じでした(笑)。最初は全部を受け止める気満々で構えている感じもあったけど、すぐに「ライブに来たんだ」って安堵するみたいな空気を感じましたね。

ーーキャパシティを半分にした分、1日2公演になりましたが。

Wakana:最初に聞いた時は、「ギエ~~~!」となってました(笑)。バンドで1日2回って、無理だよ、何言ってるんだよって。でも、めっちゃ楽しかったんですよね。もはや「これからも2回ないの?」っていう感じです。8月の大阪は1回だけなので、「1回しかないんだ」って思うくらい、ちょっと麻痺してますね。もちろんその分パワーは使うので、あの日に「もう1回」と言われたらなかなかキツいと思うけど、2回は大丈夫でしたね。楽しくできました。

ーードキュメント映像はいかがですか。

Wakana:自分がこんなこと言ってたんだって思うことが多々あって。自分で言ったのに忘れていたこともあったので、自分をこうやって見る機会も面白いものだなと思いましたね。ただ、私の言葉一つひとつをスタッフの方々が汲んでライブを作ってくださっているので、とても有難いですし、自分の言葉にしっかり責任を持って発言しないといけないなと再確認しました。自分が思ったことだとしても、安易に言うのはみんなに迷惑がかかる。気をつけてはいるんですけど、みんなが私の気持ちを拾ってくれることに甘んじずに、自分の意思をちゃんと確立して自信を持っていたいなと思います。みんなが安心できるようにしたいと思いました。

「もっと良くするために壊す行為を恐れない」

ーースタッフさんとの打ち合わせやバンドリハーサルを見ると、演出の意図もよりわかりますよね。

Wakana:アルバムリリース時のインタビューを読んでくださった方はご存知かもしれないですけど、CDを聴いて、ライブを観ているだけの方には伝えられない想いもあるので、あの映像を見ることで、それぞれの曲に込めたものをまた伝えられた気がします。映像に残していただけて、すごく良かったですね。

ーーインタビューだけでは「myself」が“田舎くさい”とはわからなかったですけどね。

Wakana:あはははは。“私の歌が”ですよ(笑)。自分の中では這い上がって生きてきた気がするんですけど、別にそれを強調したいわけじゃないし、人生を卑下してるわけでもない。すごく楽しい人生なんだけど、ここに至るまでの道のりにはいろんなことがあったなって今でも思い出すし、それが泥臭かったから。今考えるとめっちゃカッコ悪いこともあったんですよ。当時は自分が田舎で育ってるから分からなくても、離れてみると、「あれってめっちゃ田舎くさかったな」って気づくことがあったりして(笑)。でも、そうやって私はできているんだって改めて思うし、そういう自分を大事にして歌いたかったんですよね。

ーーMCでは「皆さんに会いたい。ライブをもっとやりたい」とおっしゃってましたよね。

Wakana:期間を空けずにライブをやらせていただけているので、とっても有難いです。去年の12月から今年もずっとライブが決まっていて、本当に嬉しいんですよね。延期になったことも忘れさせられるくらい、どんどんライブを見せられることが本当に有難くて。ライブが1つの目標になって、そこに向かっていくーーそれって自分が生きていく中でのライフワークなんだと思いました。このサイクルを常に持っておきたいですね。そうすることで自分はもっと成長できるし、それをみんなに見せていきたいと思ってます。

ーー明確な芯ができましたね。

Wakana:そうですね。でも、「いつもライブができると思うなよ」とも感じるから、ライブができていることの有難さを噛み締めて、もっと頑張らなきゃいけないんですよ。それがより重要だって感じました。だからレコーディングも好きだけど、ライブの方が好きです! そのときに出る何かを、私も見たいですね。

ーー表題曲の「magic moment」も音源とは色彩がどんどん変わっていきましたもんね。

Wakana:はい、変わっていきました。去年の12月に1966カルテットさんの演奏で歌わせていただいたんですけど、“生”っていうシリアスな空気の中での「magic moment」は、それはそれはすごく緊張感があって。難しかったんですけど、改めてこの曲が好きだなって思えたんですね。そしてバンドサウンドで生で届けた時に、しっかりきっちり固まってる安心感があるから、こっちが好きなように遊べたんです。たまにじゃなくて、やっぱり生で届けることがすごく重要だなと思いましたし、ライブをライフワークにしたいなって、この曲でも思いました。

ーーこのライブでは「変化を恐れず、前へ前へ進んでいきたい」とおっしゃってましたが、今後の目標を聞かせてください。

Wakana:変化していくんだろうなと思うんですよね。この世界にどう対応していくかをみんなが考えていて。エンターテインメントも音楽業界も、みんながいろんなことを考えているから、私はできることをやろうと思います。声に対する変化に恐れを持たず、“もっと良くするために壊す”っていう行為を恐れないようにしようと思って、今もやってます。

ーーアップデートとは違うニュアンスなんですか。

Wakana:自分が持っている声質は一生変わらないんですよ。それは変えたいとも思わないけど、この声質が生きる技術、見せたい技術をちゃんと兼ね備えていけば、どんな楽器にも対応できると思うので、研究したいです。

ーー研究成果の発表の場として、『Wakana Anime Classic 2021』も決定しています。

Wakana:大阪は1公演なんですけど、東京公演の昼の部と夜の部はセットリストを少し変えようと思っていて。どっちも観ていただければコンプリートできますので、どっちに行こうか悩んでる人はもっと悩んでください(笑)。バンドサウンドとは違って、イヤモニのないアコースティックの編成で、今回は音楽監督・ピアノ 橋本しん(Sin)さん、バイオリン 室屋光一郎さん、チェロ 結城貴弘さん、そして私の4人でやらせていただきます。すごい緊張感だし、アコースティックは難しいので、この4人でどう構築しようか、今は考えてます。相当みんなで集中していくんだろうなと思うと、すごくワクワクしますね。ミュージシャンの皆さんの演奏する姿も萌えると思います(笑)。もう早くやりたい気持ちになってますので、楽しみです!

■ライブBlu-ray詳細
『Wakana Spring Live ~magic moment~ 2021』
2021年8月11日(水)発売
<初回限定盤>8,580円(税込)
ドキュメント映像(42分)、フォトブック(52ページ)付き、三方背スリーブケース入りデジパック仕様
<通常盤>6,380円(税込)

<収録曲>※初回限定盤、通常盤共通
1.揺れる春
2.where
3.君だけのステージ
4.442
5.ひらり ひらり
6.夕焼け
7.アキノサクラ Acoustic ver.
8.myself
9.メロディー(玉置浩二 Cover)
10.元気を出して(竹内まりや Cover)
11.オレンジ
12.恋はいつも
13.Happy Hello Day
14.magic moment   
《アンコール》
15.時を越える夜に
16.春を待つ(Kalafina Cover)
17.あとひとつ

■ライブ情報
『Wakana Anime Classic 2021』
《大阪公演》
2021年8月15日(日)開場14:00 開演15:00
会場:住友生命いずみホール (大阪府大阪市中央区1丁目4-70住友生命OBPプラザビル)
《東京公演》
2021年9月4日(土)
昼の部:開場14:00 開演15:00/夜の部:開場17:30 開演18:30
会場:紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
・チケット代:9,500円(税込)
・席種:全席指定
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■Wakana関連リンク
Official Home Page:https://www.jvcmusic.co.jp/wakana/
Official Fan Club:https://wakana-fc.jp/
Official Twitter:https://twitter.com/Wakana1210staff
Official Instagram:https://www.instagram.com/wakana1210_official/
Official YouTube:http://youtube.com/c/Wakana_official
配信リンク:https://jvcmusic.lnk.to/Wakana_Artist

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