三代目 J SOUL BROTHERS History 第4回 〜Year 2015〜
三代目 J SOUL BROTHERSの10周年を振り返る 第4回:ダブルミリオン達成&メンバー個々の活躍で“2015年の顔”に
アーティストでありながら、俳優・番組MC・モデル・ファッションデザイナー・プロゲーマー・プロデュース業など、マルチに活躍する7人組ダンス&ボーカルグループ、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目 J SOUL BROTHERS)。2014年に発売したシングル『R.Y.U.S.E.I.』が大ヒットしたのを機に、今や国民的グループとして不動の地位を確立している彼らが、昨年11月10日にデビュー10周年を迎えた。そんな三代目 J SOUL BROTHERSのヒストリーを辿りながら、改めてその魅力を紐解く連載がスタート。第4回は、“今年の顔”に選ばれた2015年の彼らに迫る。
EXILEも兼任するリーダーのEXILE NAOTOと小林直己を中心に、『EXILE presents VOCAL BATTLE AUDITION 2 ~夢を持った若者達へ~』から選出されたボーカルの今市隆二と登坂広臣、パフォーマーのELLY、山下健二郎、岩田剛典で結成された7人組ダンス&ボーカルグループ・三代目 J SOUL BROTHERS。2010年9月18日に現メンバーが揃い、11月10日にシングル『Best Friend's Girl』でメジャーデビューを果たした彼らは、7人の心を1つにして“三代目 J SOUL BROTHERS”を創り上げ、2014年6月、13thシングル『R.Y.U.S.E.I.』をきっかけに大ブレイク。老若男女、幅広い世代に愛される国民的アーティストへと進化を遂げた。
2013年1月1日にリリースした3rdアルバム『MIRACLE』、2014年1月1日にリリースしたベストアルバム&オリジナルアルバム『THE BEST/BLUE IMPACT』に続いて、元日から何かを仕掛けてくることが予想された2015年の年明け。その期待通り、2015年は1月28日に5thアルバム『PLANET SEVEN』をリリースすることから幕を開けた。同作には「R.Y.U.S.E.I.」をはじめとする春夏秋冬シリーズのシングル収録曲の他、リード曲「Eeny, meeny, miny, moe!」と、ボーカル2人によるソロバラードを収録。EDMサウンドとヒップホップダンスの基本ステップである“ランニングマン”を融合させた「R.Y.U.S.E.I.」がヒットしたことで、当時はEDM=三代目 J SOUL BROTHERSのイメージが強くなっていたが、「Eeny, meeny, miny, moe!」は生音を重視したR&Bナンバーであり、1つのイメージにとらわれないグループ像を提示。“前年の活躍を経て、自分が成長したと思うところは?”という問いに、今市が「去年はPERFECT YEARで一年を通して、LIVEを沢山やらせて頂きましたし、レコード大賞受賞、紅白と本当に最高の一年を過ごさせて頂きました!その中で三代目の立場ややるべきことをより強く感じさせて頂きまして、三代目個々の責任感が強くなったことです」(※1)と答えたように、「Eeny, meeny, miny, moe!」のMVでマイクスタンドを前にしてメンバー全員で一列になって踊る姿は、さまざまな才能を持つ7人が同じ意気込みで肩を並べている、そんな印象を与えた。
それは、彼らが踊らないボーカルとパフォーマーという編成で、バラード曲でデビューしたグループであることを一瞬忘れてしまうほど。なかには、山下がステッキを使ったダンス、ELLYが女性モデルとのダンス、岩田が自身の得意とするクランプを踊るなど、一人ひとりの強みを活かしたソロシーンも収められており、デビューからの約4年間で洗練され、自信に満ち溢れた7人の姿がそこにはあった。また前述したように、同作には今市が作詞を手がけた「All LOVE」と、登坂が初めて作詞に挑戦した「Link」という2曲のバラードが収録されており、ボーカル陣のソロアーティストデビューが近いことを感じさせる仕上がりに。“勢いに乗っている三代目 J SOUL BROTHERSの今”を詰め込んだ『PLANET SEVEN』はミリオンセラーとなり、なかなかCDが売れないとされる音楽シーンにおいて圧倒的な存在感を放ったのだった。