SixTONESが執筆・朗読する“特別”なラブストーリー メンバー考案ラジオドラマで実感する表現者としての美点
24日に出演した松村北斗は、作品を披露する前に「凡庸なラブストーリーって、なんかこの世に溢れるってことじゃん? よくドラマや映画で見る、この世にない素敵すぎるラブストーリー始まってるなとは思った」と語り、「二人の間で、視点があっちこっちしてるというか。読んでて自分の居場所がわかんなくなる感じがちょっとあったかもなっていうのがあって」と2話分を考察した。
そしてこれまでの2話を「ぐっと回収して日常の味にするものに変えよう」と意気込んだ松村による第3話。「最寄りの駅まで徒歩で8分 そして電車に15分間揺られる。乗り換えは無い。♪ブーブッブッ♪ このパターンのバイブレーションを設定しているのは1人だけだ」と始まった。二人のやりとりの描写が続き、「そう言えば、文面の最後に『私』や『僕』をつけるのが僕達だけの特徴だ」と綴る。
バイブレーションの設定を変えたり、文末に「僕」「私」をつける二人だけのルールを設けたりと、カップルならではの設定と細かな描写が松村らしい。そしてちょうど中盤に位置するだけに、4話からの展開を意識したであろう含みをもたせた描写で結んだ(※3)。
ドラマや映画、舞台でセリフを言う姿とも、感情を込めて歌うのとも違う執筆と朗読。それらのシーンを頭に思い浮かべ、言葉を選んで綴るーーこれまでに触れてきたあらゆる音楽や映像作品の記憶や想像、経験から成り立っていることを思うと、彼らの心の中を覗いたような気分になる新しい感覚だった。
歌にダンス、芝居、バラエティ番組、日々のブログ……それがラジオドラマの執筆、朗読とアウトプットの方法が変わっても、想像以上のものをみせてくれるSixTONES。ラジオを聴いている最中は、楽曲の世界観も相まって感情が揺さぶられる。そして時間を置いて再びラジオドラマに触れると、改めて彼らは表現者であることを実感させられるのだ。
“凡庸なラブストーリー”とは言うものの、ファンからすれば思いがけないタイミングで触れた“特別なラブストーリー”。残るは髙地優吾、京本大我、田中樹の3人。第4話からのさらなる展開に期待したい。
※1:https://news.1242.com/article/301881
※2:https://news.1242.com/article/303288
※3:https://news.1242.com/article/304363