SixTONESが執筆・朗読する“特別”なラブストーリー メンバー考案ラジオドラマで実感する表現者としての美点
7月10日から『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)にて、SixTONES 土曜ラジオ劇場『マスカラ』がスタートした。8月11日に発売される5thシングル曲「マスカラ」の一節にある、〈凡庸なラブストーリー〉から着想を得て、6話完結の一つのラブストーリーラジオドラマをメンバーがリレー形式で一話ずつ執筆、朗読をするというもの。テーマは、「泣ける、切ない、ティーンにガン刺さりのありえん鬼バズり」とユーモラスなのだが、想像以上に真剣でティーンではなくとも刺さる内容で引き込まれた。
トップバッターを務めたのはジェシー。7月10日の放送中に、雰囲気たっぷりに読み上げた。「カーテンを開け、花の水やりをする君 コーヒーを飲みながら、それを見る僕 これが今の 二人の朝の習慣である」と入り、付き合い立ての頃の描写へと続く。「何気ない一日」としながらも、幸せな一日のはじまりを噛みしめる心情描写。最後は二人が抱きしめ合ったところで終えた(※1)。
二人だけの朝のルーティンがありありと浮かぶ描写。“凡庸”さがもありつつ、幸せを感じさせてくれる。前向きな言葉で結んだのがジェシーらしい。
続く7月17日の放送回では、森本慎太郎が第2話を担当。「いつものように二人の時間が流れていく」と、日常を描き、家を出たものの忘れ物をして戻ったシーンを読み上げる。「『ん?』と困り顔の君。『あ、もうひとつ忘れもの』とキスをする僕。フフッと照れる君。」と、不意打ちのキスの場面。胸がキュンとしたのと同時に、きっとまっすぐに相手の目を見つめていたのだろうと、森本を主人公にして想像が膨らんだ(※2)。
本人が執筆した上に、声色や間をとりながら、感情を込めて朗読してくれるのがファンにとって嬉しい。7月24日の放送で田中樹が「二大不安要素と言われている彼らがですね、めちゃめちゃマジで書いてきたんですよ」とジェシーと森本の作品を評したように、普段のラジオの様子からは想像がつかない甘いストーリーを披露してくれた。