ライブBlu-ray&DVD『“Where‘s My Yoyogi?” at Makuhari & Documentary』インタビュー
[Alexandros]、10周年を経て新たなステージへ ライブに対する自信、変化することの大切さを明かす
以前の自分たちの像にとらわれず、常に変化し、成長していく
ーーでは、ライブBlu-ray&DVD『“Where‘s My Yoyogi?” at Makuhari & Documentary』について聞かせてください。今年3月に幕張メッセ国際展示場9〜11ホールで開催された『[Alexandros] 10th ANNIVERSARY LIVE at 国立代々木競技場 第一体育館 “Where’s My Yoyogi?”』2days公演の2日目の模様を完全収録した映像作品ですが、みなさんにとっても記念碑的な作品なのかなと。
川上:やっぱり特別ですね。サトヤス(庄村聡泰)の最後のライブだったので。1曲(「Untitled」)だけしか叩いてないけど、サトヤスが在籍していた[Alexandros]の最後の姿を見せることができるし、貴重な映像作品になったと思います。サトヤスは10年間、このバンドでドラムを叩いてくれて。励まされた部分もあったし、一緒に曲を作るなかで、俺が持ってきたものをさらに濃く、深くしてくれたことが何度もあったんです。改めて「すごいヤツだな」と感じてますね。まあ、 “Where‘s My Yoyogi?”はもともと、ベストアルバムのライブだったんですけど。
磯部:そうだね(笑)。
川上:サトヤスの勇退ライブはもっと前に予定していたのに、コロナでどんどん延期になって。
磯部:1年以上経って、奇しくもベストアルバムのライブと(庄村の勇退ライブが)一緒になったっていう。
川上:うん。でも、サトヤスが叩けたのは本当に良かったです。最初はそういう予定じゃなくて、シンバルを叩いてもらえればいいかなとか、挨拶だけにしようかとも話してたんですけど、結局、「何も言わず、1曲だけドラムを叩く」ということになって。「何を選ぶのかな? 加入して最初に叩いた『city』とかかな」と思ってたんだけど、「Untitled」を挙げてきて。“Excellent Choice”でしたね。
ーー映像を観ていて何度もグッと来ましたが、ライブ自体の手応えはどうでしたか?
磯部:最高でしたね。ああいう大きい会場は久しぶりだったんですけど、現地入りして、ステージセットや照明や映像をチェックしているところを見たときに、すごく嬉しくなって。「やっとライブができる!」と実感したし、このご時世で、あれほどの規模でのライブができること自体、すごいことなので。もちろんサトヤスの勇退も大事だったし、いろんな感情が渦巻いてました。スタッフのみなさんの努力にもすごく感謝してます。感染対策を徹底してくれて、費用もいつも以上にかかったはずなんだけど、「メンバーはステージでいいライブをしてくれればいいから」と言ってくれて。あのライブが無事に終わったおかげで、今もこうやって活動できてるので。
ーー映像に映っているオーディエンスのみなさんも、いい顔してますよね。コロナ禍における大規模ライブのスタイルを確立できたのでは?
磯部:そういう部分もあるでしょうね。“幕張で5000人、客席一つ飛ばし”だったけど、すごく楽しかったので。ただ、「ここでマックスのお客さんを入れて、大合唱したい」という気持ちは諦めたくないですけどね。そこは希望を持ち続けたいと思ってます。
ーーリアドさんはどうでしたか? ある意味、いちばんプレッシャーがかかる立場だったかもしれませんが。
リアド:自分のことより、さっき洋平が言ってたように、サトヤスが1曲叩いたことが一番ですね。当初はサトヤスが叩けるか分からなかったから、自分がサトヤスのドラムセットを使おうと思っていたんです。でも、「1曲叩けそう」ということになって、「だったら、自分のセットでプレイに集中するだけだな」と。サトヤスが魂を込めてドラムを叩いている姿はお客さんの心に焼き付いてると思うし、いいライブになりましたね。
ーー白井さんとサトヤスさんは、いちばん付き合いが長いんですよね?
白井:高校の軽音楽部の後輩ですからね。ファンやスタッフはもちろん、メンバーのなかでも若干、関係性が違うというか。“いつまで経っても後輩は後輩”みたいなところはありました。高校のときはもちろんドレッドヘアじゃなくて、普通の髪型で、ちょっと今の雰囲気とは違ったんですけど、自分のなかではずっとそのイメージがあって。
川上・磯部・リアド:(笑)
白井:幕張のときは、「ドラマーとギタリストとしての付き合いはここで終わりか」と思いながらセッションしてましたね。また一緒に音を出すことはあるかもしれないけど、ああいう大きい会場でやるのはもうないと思うので。稀有な縁だなと思います。
ーーセットリストもベストアルバム仕様だし、初めて[Alexandros]を知った人も楽しめますよね。
川上:もちろん。どのライブであっても、全員を楽しませる自信があるので。
磯部:楽曲や演奏もそうですけど、演出を含めて、総合エンタメになってるんですよ。ただ演奏しているだけじゃなくて、映像もとコラボしていて。バンドの歴史も振り返れるし、楽しんでもらえると思います。
ーーそう、バンドの軌跡を描いた映像が挿入されていて。演じているのが子役のみなさんですが、あれも川上さんのアイデアですか?
川上:いえ、映像チーフのスタッフからの提案ですね。
磯部:髪型やファッションが、すごく自分たちに近くて。服を揃えてくれたのはサトヤスなんですよ。
川上:スタイリストをやってくれて。
白井:しかも一瞬、映像のなかに映り込んでるんですよ。
磯部:「サトヤスを探せ」ですね。
ーー(笑)。10月には横浜アリーナ、日本武道館。制作も続きそうですし、まったく止まらないですね。
川上:リフレッシュしたい気持ちもありますけど、アイデアはどんどん出てくるので。やっぱり、変化って大事だと思うんです。ロックバンドは変化しなくちゃいけないし、成長していかなくちゃいけなくて。練習して上手くなるのもそうだし、アレンジの幅も広げたいし、クリエイティブの面でもどんどん殻を破っていきたい。以前の自分たちの像にとらわれず、そこから脱却しないと。
磯部:うん。
川上:何でそうしないといけないかって言うと、自分たちが飽きるからなんです。今までやってきたことはすべて美しかったし、楽しかったけど、同じことばっかりやっていると、だんだん楽しくなくなってくるんですよ。だから昔の曲もアレンジするし、作ったときとは違う気持ちで歌ってるんですよね。メンバーに対しても、楽曲の捉え方をどんどん変えてほしくて。その方が健全だし、嘘がないと思うんです。とにかく「やりたい」と感じたことに素直になりたいですね。
ーー実際、新しいアイデアは湧き出ているわけで。
川上:そう、出てくるんだからやるしかない(笑)。そうすることで長く続けられると思うんです。同じことばかりやってたら、絶対どこかでパンクしますよ。
サイン入りチェキプレゼント
[Alexandros]サイン入りチェキを1名様プレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
リアルサウンド公式Twitterと公式Instagramをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
リアルサウンド 公式Twitter
リアルサウンド 公式Instagram
<締切:8月25日(水)>
■リリース情報
LIVE Blu-ray・DVD
『Where's My Yoyogi? at Makuhari & Documentary』
2021年7月28日(水)リリース
・Blu-ray(Blu-ray2枚組+フォトブック)
UPXH-1076/7/¥8,030(税込)
・DVD(DVD2枚組+フォトブック)
UPBH-1500/1/¥6,930(税込)
<収録内容>
■[Alexandros] 10th ANNIVERSARY LIVE at 国立代々木競技場 第一体育館 “Where’s My Yoyogi?” 2021年3月21日/千葉 幕張メッセ国際展示場9~11ホール ライブ本編 (全22曲)
■今年4月にWOWOWで放送されたドキュメンタリー番組[Alexandros] × WOWOW "Where's My Documentary?"の放送には収まりきらなかった密着映像を多数追加編集し収録。さらに幕張公演2日間の裏側に密着した映像も新たに収録。(60分前後収録予定)
■ライブ本編、オフショットを含むオリジナルフォトブック(20ページ予定)
■本編映像では、[Alexandros]映像作品では恒例の副音声も収録
<収録曲>
1.For Freedom
2.She's Very
3.city
4.Rocknrolla!
5.You're So Sweet & I Love You
6.Waitress, Waitress!
7.Kick&Spin
8.Starrrrrrr
9.Droshky!
10.Dracula La
11.Adventure
12.ワタリドリ
13.NEW WALL
14.Feel like
15.LAST MINUTE
16.Mosquito Bite
17.PARTY IS OVER
(アンコール)
18.rooftop
19.Beast
20.風になって
21.Untitled
22.閃光
ドキュメンタリー映像
CD
『閃光』
2021年5月5日 リリース
<完全生産限定盤>
¥5,500 (税込)/UPCH-7582
1.閃光
2.閃光(English ver.)
3.閃光(Instrumental)
<初回限定盤(Blu-ray)>
¥3,520 (税込)/UPCH-7584
<初回限定盤(DVD)>
¥3,080 (税込)/UPCH-7583
[CD]
1.閃光
2.閃光(English ver.)
3.閃光(Instrumental)
[Blu-ray/DVD]Secret Session Live at 下北沢SHELTER
Adam’s Apple Pie
Revolution, My Friend
My Blueberry Morning
Stimulator
閃光
For Freedom
<通常盤>
¥1,100 (税込)/UPCH-5978
1.閃光
2.閃光(English ver.)
3.閃光(Instrumental)
■ライブ情報
2021年ライブハウスツアー
6月17日(木)仙台GIGS OPEN18:00/START19:00
6月18日(金)仙台GIGS OPEN18:00/START19:00
6月24日(木)Zepp Haneda OPEN18:00/START19:00
6月25日(金)Zepp Haneda OPEN18:00/START19:00
6月30日(水)Zepp Nagoya OPEN18:0//START19:00
7月01日(木)Zepp Nagoya OPEN18:00/START19:00
7月08日(木)Zepp Fukuoka OPEN18:00/START19:00
7月09日(金)Zepp Fukuoka OPEN18:00/START19:00
7月15日(木)KT Zepp Yokohama OPEN18:00/START19:00
7月16日(金)KT Zepp Yokohama OPEN18:00/START19:00
7月23日(金・祝)Zepp Sapporo OPEN17:00/START18:00
7月24日(土)Zepp Sapporo OPEN17:00/START18:00
7月30日(金)Zepp Osaka Bayside OPEN18:00/START19:00
7月31日(土)Zepp Osaka Bayside OPEN17:00/START18:00
10月12日(火)横浜アリーナ
10月13日(水)横浜アリーナ
10月26日(火)日本武道館
10月27日(水)日本武道館
■関連リンク
[Alexandros]Official Site