Snow Man、ジャニーズ異例の施策で“スノハロ旋風”巻き起こす 世界トレンド1位記録した「HELLO HELLO」の魅力
さらに、「何度も聴きたくなるキャッチーなメロディ」という理由もある。もともとダンスやアクロバットが得意なSnow Manは、本格的なダンスチューンが多め。しかし今回は初めての恋愛ポップソング。テイストが近い曲はデビュー前のオリジナル曲にもあったが、こうして大々的にシングルリリースされるのは初めてだ。デビュー以降からSnow Manを応援し始めた人にとってはギャップを感じて新鮮味がある。特にサビ部分は一度聴いたら忘れられないフレーズだ。多くの人が想像するであろう「こういうメロディの流れになりそう」という予想を大きく外れず、かといってありきたりではない絶妙なラインは、思わず口ずさみたくなる中毒性がある。
そして、歌詞の可愛らしさも理由に挙げたい。Snow Manはデビュー以降自分たちの決意や、リスナーの背中を押すような歌がメインだった。「君の彼氏になりたい。」のような“トンチキソング”的ラブソングはあったものの、ストレートな王道ラブソングがなかった。そんな彼らが、ここに来て〈HELLO HELLO HELLO 少し溶けたほろ苦さも 全部全部恋のせいにしてしまおうよ〉と歌い、甘酸っぱく、可愛らしい一面を見せてくれているのだ。テンションが上がらない理由がない。Snow Manはデビュー2年目のフレッシュなグループである一方、下積みが長くしっかりしている一面もどこかにあった。王道アイドルであって王道すぎないという二律背反のようなイメージだったが、「HELLO HELLO」は王道アイドルに全振りしたSnow Manが楽しめるというわけだ。
Snow Manにとって、初めてのアプローチや挑戦が詰まった「HELLO HELLO」。MVでのパステルイエローを基調とする衣装をまとったメンバーの表情は笑顔が多く、見ているだけ自然と心が弾む。さらにメンバーが“君”に恋したシチュエーションをMVの中で演じているのだが、一人ひとり違ったシチュエーションで何度も見返したくなる仕掛けもさすが。YouTubeのコメント欄にも「可愛すぎる」、「笑顔が眩しい」、「キラキラしてかっこいい」などの感想が日々更新されている。今後は映画『ハニーレモンソーダ』の公開や音楽番組で披露される機会も控えており、話題に上がる機会もより増えるだろう。そんな「HELLO HELLO」が巻き起こす“スノハロ旋風”に乗って、この暑い夏を乗り越えていきたい。