プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.12レポート 激闘を制した4チームがチャンピオンシップへ進出
日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE』のROUND.12が6月21日に行われ、SEGA SAMMY LUXが92.5点（ジャッジ72.5点＋オーディエンス20点）で最終戦を制した。これによりチャンピオンシップで初代王者の座を争うのは、同チームとKOSÉ 8ROCKS、FULLCAST RAISERZ、avex ROYALBRATSとなる。
リーグの初年度となる今年は、1月10日から全12ラウンドのレギュラーシーズンがスタート。参加チームはavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組。ラウンドごとに各チームが8人編成で2分から2分15秒のパフォーマンスを繰り広げる。レギュラーシーズンの上位4チームでチャンピオンシップを行い、セミファイナルを勝ち抜いた2チームがファイナルに進み、チャンピオンが決定する。
ROUND.11はavex ROYALBRATSが攻めたショウケースで勝利。すでにavex ROYALBRATSとFULLCAST RAISERZはチャンピオンシップへの進出が決定し、残る2枠の行方と、各チームが最後にどんなパフォーマンスを見せるのかに注目が集まっていた。
今回の審査員はレギュラージャッジの坂見誠二（DANCER JUDGE）と黒須洋嗣（ENTERTAINER JUDGE）。そしてラウンド毎に異なるゲストジャッジはETSU（TRF）と辻本知彦、WAPPERの3名がDANCER JUDGEを、Zeebraと剛力彩芽、りゅうちぇるがENTERTAINER JUDGEを務める。
シーズン最終戦の1番手はKOSÉ 8ROCKS。チームが12戦で培ってきたすべてをアクロバティックな組み技を駆使して表現した。このケガをも恐れぬダンスに65点（坂見9.5／ETSU9／辻本8／WAPPER8.5／黒須9.5／Zeebra6.5／剛力7.5／りゅうちぇる6.5）が付く。
続くKADOKAWA DREAMSは、ボカロP・柊キライによる6/8拍子のトリッキーな楽曲で勝負し64.5点、Benefit one MONOLIZは和を感じさせる衣装で魅せて65.5点。前回の欠場を経たCyberAgent Legitは宇宙飛行士の衣装に身を包み、このレギュラーシーズンを宇宙に例えたショウケースで66.5点と一歩リード。「最後は自分たちの魅力で見せる」と持ち味である可愛らしさを前面に出したUSEN-NEXT I'moonだったが、結果は55点に留まった。
5番手として登場したavex ROYALBRATSには、SPダンサーとしてディレクター・RIEHATA自身が登場。これまでの演目を統合したエンドゲームといえる内容でファミリー感を見せつける。これが73.5点（坂見9／ETSU9／辻本9／WAPPER7.5／黒須10／Zeebra9.5／剛力10／りゅうちぇる9.5）を叩き出すと、それに呼応するようにFULLCAST RAISERZも、ディレクター・TWIGGZ "JUN"が参加したショウケースで69点を獲得した（坂見8.5／ETSU8.5／辻本8.5／WAPPER9.5／黒須7.5／Zeebra8.5／剛力9.5／りゅうちぇる8.5）。
両チームのパフォーマンスは、りゅうちぇるをして「僕みたいな初心者でも全然飽きなかった。これってすごい大事なこと。ダンスが全然詳しくないという人に響くからファンが生まれる」と言わしめた。
avex ROYALBRATSが一歩抜け出したなかで、チャンピオンシップへの切符を逃すわけにはいかないSEGA SAMMY LUXが、ここで底力を発揮。マイケル・ジャクソンのLUXエディションというべき、リスペクトを込めたショウケースをぶつける。グルーヴィでシンクロ率の高いダンスが審査員を唸らせ、72.5点（坂見9.5／ETSU8.5／辻本9.5／WAPPER8.5／黒須7.5／Zeebra9.5／剛力9.5／りゅうちぇる10）を獲得。
そして同じく決勝への座を争うSEPTENI RAPTURESは、コンセプトではなく計算した振付けとパーティグルーヴっぽさを混ぜたショウケースで挑んだが63点に留まった。WAPPERは「RAPTURESは心のパイプが通じ合ったからこそ、シーズン中盤から右肩上がりになった。ダンスの上手さと心の強さが結ばれ、それが具現化していったのが見ていて気持ち良かったです」とROUND.1から見てきた視点でチームを評価した。
