月9ドラマ『ナイト・ドクター』第1話で話題の“透き通った力強い歌声” ストーリーに温かく寄り添う琴音の表現力とは?
先日6月21日から始まった月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)にて、劇中で流れた楽曲の世界観とストーリーが驚くほどマッチしていて引き込まれた。ドラマの幕開け、そして“夜明け”を感じさせるような希望に満ち溢れた楽曲だ。歌うのは、シンガーソングライターの琴音である。
『ナイト・ドクター』は、夜間救急専門チーム「ナイト・ドクター」結成のために集められた、波瑠、田中圭、岸優太(King & Prince)、北村匠海、岡崎紗絵が演じる5人のドクターたちにスポットを当てた医療ドラマ。同時に本作は青春群像劇でもあり、夜は命、昼間はそれぞれの人生に向き合う、性格も価値観もバラバラな5人の姿が描かれる。
そんな一癖も二癖もある彼らの物語を彩るのが、これまた個性豊かなアーティストたちの音楽だ。『ナイト・ドクター』ではドラマの世界観とシンクロする楽曲で物語の魅力を最大限まで引き出すために、アーティストの選考企画が行われた。田中隼人プロデュースの下、選考で選ばれたyama、eill、琴音、Tani Yuuki、三浦風雅という5人のアーティストが手がけるオリジナルナンバーが毎話流れることになる。
この取り組みについて、プロデューサーの野田悠介は「“本作の魅力を最大限引き出すために制作された5名のアーティストによる5曲の楽曲”。年齢も性格も価値観も違うバラバラな5人の、医師としての成長や葛藤、人としての悩みや喜びは1曲では表現しきれない。群像劇として描く本作のさまざまな側面、感情をありのまま伝えたいと思い、主題歌という概念を覆し、このプロジェクトを立ち上げました」と意図を説明しているが、その言葉通り、第1話では気持ちに寄り添うようなナンバー「君は生きてますか」が強く印象に残った。
第1話の楽曲を担当した琴音は、2018年にオーディション番組『今夜、誕生!音楽チャンプ』(テレビ朝日系)に出演し、その圧倒的な歌唱力が話題となった。当時の映像は現在でも番組の公式YouTubeで視聴可能であり、総再生回数は6月下旬時点で847万回を突破。「明日への手紙」(手嶌葵のカバー)を披露した、どこまでも透き通っていてパワーに溢れた唯一無二の歌声と、高校1年生とは思えない琴音の表現力は、それほどまでに衝撃的な記憶として残っている。
実は今回『ナイト・ドクター』オリジナルナンバーのプロデュースを務めている田中隼人は、琴音が出演した『音楽チャンプ』の時に審査員として出演し、彼女の才能をいち早く見出した音楽プロデューサーなのだ。番組の収録終わりに田中から琴音に「次は是非、仕事の現場でお会いしましょう」と声をかけ、それが3年の時を経て今回実現したという。琴音は田中との初タッグについて「『いつかお仕事できたら』と言っていただいたことがこのような大きな場面で実現したことをとても嬉しく感じています」とコメントしている。