関ジャニ∞、上白石萌音、STUTS & 松たか子 with 3exes、BATTLE OF TOKYO……6月23日リリースより新譜4作をレビュー

『BATTLE OF TOKYO TIME4 Jr.EXILE』
『BATTLE OF TOKYO TIME4 Jr.EXILE』

 舞台は架空の未来都市“超東京”。GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZがアバターとなり、サイバー空間でバトルを繰り広げながらエンタテインメントにつなげていくというのが、LDHの新プロジェクト『BATTLE OF TOKYO』の概要だ。アニメ『攻殻機動隊』『交響詩篇エウレカセブン』などを手がけた脚本家の佐藤大、「HiGH&LOW」シリーズの脚本を担当する平沼紀久などのクリエイターが参加した同プロジェクトの軸はもちろん、音楽。『BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE』は、同プロジェクト2作目となるアルバムだ。最新鋭のEDM、ヒップホップを中心にラテン、フューチャーベース、ミクスチャーロックなどを融合したトラック、『BATTLE OF TOKYO』のストーリーに即したリリックは、これまでのLDH系アーティストのスタイルに根差しつつ、さらに壮大な世界観に至る期待感を抱かせる。(森)

GENERATIONS from EXILE TRIBE / LIBERATION (Music Video)
STUTS & 松たか子 with 3exes『Presence』(通常盤)
STUTS & 松たか子 with 3exes『Presence』(通常盤)

 40代女性を主人公に、従来の価値観に捉われない恋愛観、結婚観、人生観を提示し、大きな話題を集めたドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』。そのストーリーとリンクするように、主題歌「Presence」の複数バージョンを収めた本作は、既存のポップミュージックの形をアップデートさせた作品となった。STUTSのエッジーかつポップなトラックにラップを乗せたのは、KID FRESINO、BIM、NENE(ゆるふわギャング)、Daichi Yamamoto、T-Pablow(BAD HOP)。松たか子、岡田将生、松田龍平、角田晃広なども参加し、今聴かれるべき先鋭的なラッパーと日本のエンタメを支える俳優陣による刺激的なコラボレーションが実現。ジャンルやシーンの壁を越え、コアとポップを共存させた本作は、2020年代の音楽シーンの新たな突破口になるーーそんなことさえ考えてしまう重要作だ。(森)

STUTS & 松たか子 with 3exes - Presence I feat. KID FRESINO (Official Music Video)

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる