荻原梓のチャート一刀両断!
King & Prince、“海外仕様”のシングルがチャート首位に FANTASTICS、香取慎吾、Task have Funの新作も好調
3位の『Anonymous (feat.WONK)』は香取慎吾の新シングル。自身の主演ドラマ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系)の主題歌で、WONKとのタッグはこれで2度目。攻撃的なサウンドに乗せた現代社会を風刺した歌詞が印象的。SMAP時代の華やかなイメージから一転、鋭いセンスを見せ注目を集めている。香取の持つアイコン性と若手バンド・WONKが鳴らすカッティングエッジなサウンドが絶妙にマッチしたコラボレーションだ。
4位の『BABYLONIA』は、Task have Funの13枚目のシングル。表題曲は現代的な多展開の楽曲で、疾走感あふれるロックをベースに力強い衝動を歌った一曲。一方で、カップリング曲の「ima cococala」は〈手と手を繋ぐことよりも 心を繋ぎたいよ今は〉のフレーズが印象的。人と人が物理的に近づくことが許されない今だからこそ、心は繋がろうと歌っている。
世界を意識し大きな飛躍を遂げたダンスナンバー、迫力あるポップソング、注目のコラボから生み出された社会風刺的一曲、攻撃的なロックチューン……チャート上位の楽曲にそれぞれの個性を感じ取れた週であった。
■荻原梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)