Jr.EXILE総出演『Mステ』、パフォーマンスの見どころは? 『BATTLE OF TOKYO』に表れた各グループの個性
本日5月28日よる9時から放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にてGENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEの4組が出演し、6月23日発売予定のアルバム『BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE』より4曲をメドレーでパフォーマンスする。
先日の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では“踊ってみた”企画も含めて好評を博していた4グループだが、今回はどのようなステージとなるだろうか。まずは、各楽曲のコンセプトの大元にある『BATTLE OF TOKYO』プロジェクトについて概要をまとめておきたい。
リアルとバーチャルを横断・融合するLDH発の総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKYO』は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『交響詩篇エウレカセブン』の脚本家・佐藤大と「HiGH&LOW」シリーズの全脚本を手掛けた平沼紀久が企画・構成を担当しており、今年の2月には月島総記が執筆したノベライズ本が発売。Jr.EXILEの総勢38名がアバター化し、アニメやゲームなど様々なバーチャルコンテンツを展開する「Mixed Reality Enternatinment」として本格始動した。
今回パフォーマンスする4曲は、各グループが『BATTLE OF TOKYO』の世界における各チームのアバターとして、その思想や世界観などを表現したものである。4曲ともMVが公開されているが、いずれも『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』などを手がけた東弘明が監督した3Dアニメーション部分と、「HiGH&LOW」シリーズの久保茂昭が監督した実写部分とが複雑に交錯するという非常に作り込まれた内容となっている。小説の内容を軸とした物語や3Dアニメの映像技術など多面的な魅力のある作品だが、音楽面で特に注目すべきなのは、各楽曲の特長がそのまま各チーム固有のイメージを表現しているという点である。今回はメドレーとなるので、その流れの中で比較しながら観ていくと、より一層楽しめるかもしれない。
ここからは、4曲をアルバム収録順に紹介していこう。GENERATIONSによる「LIBERATION」は、前回のアルバム『BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~』における「SHOOT IT OUT」や「Supersonic」などを踏襲した爽快かつメロディアスなEDM。エモーショナルに響き渡る数原龍友の高音と、ビートを彩り高揚感を生む片寄涼太の低音という彼らが得意とするボーカル構成や、楽曲のスピード感と近未来的世界観を表現したダンスのほか、「未来都市“超東京”を暗躍する怪盗団・MAD JESTERS」としての思想を反映した詞にも注目してみよう。
「高い戦闘能力で暴力を制す用心棒集団・ROWDY SHOGUN」としてTHE RAMPAGEがパフォーマンスする楽曲「CALL OF JUSTICE」は4組の中で唯一バンドサウンドを基調としており、鋭利なギターリフとドラムの迫力が熱量を感じさせるミクスチャーロック。Jr.EXILEの中でも特に激しく力強いパフォーマンスに定評のあるTHE RAMPAGEはロックサウンドと親和性が高いため、ギターの歪みに呼応するようにアグレッシブな歌唱表現で魅せる3ボーカルの歌声や、ビートの重さと厚みを増幅させるような躍動感あるダンスが見どころだ。