Doul、世界に向けて発信する10代のメッセージ そのボーダレスな音楽的変遷を辿る

Doulのボーダレスな音楽的変遷を辿る

10代が上の世代に伝えられることも、きっとたくさんある

ーー昨年のデビュー以来、Doulさんは毎月に近いペースで新曲をリリースしてますよね。これもまたサブスクリプションが普及した時代ならではのリリース方法だと感じます。

Doul:曲はたくさん出来てるし、次に作りたいこともどんどん浮かんでいるので、出来上がった曲はすぐに出したいんです。サブスクは遠い国の人にも自分の曲を聴いてもらえるし、それをデータとして知れる面白さもありますよね。それに今は音楽だけでなく映像を通して自分のファッションやヘアメイクもどんどん発信していける。私はそのすべてを表現していきたいので、今の時代は自分に向いてるなと感じてます。

ーー今後、アルバムを作る予定はありますか?

Doul:もちろん。アルバムだからこそ表現できることがあると思うんです。それこそ10曲に込めたものを一枚のジャケット写真で表現するのって、すごく面白いなと思う。これは何年先になるのかわからないけど、一枚にすべてのジャンルが収まっているようなアルバムをいつか作ってみたいですね。いま私のまわりには音楽に詳しい人がたくさんいるので、これからもいろんな音楽を学んで、まだやったことがないような音楽をどんどん作っていきたいです。

ーーちなみに、Doulさんが現在シンパシーを感じるアーティストはいますか?

Doul:ヤングブラッド(YUNGBLUD)には、自分と似たものを感じてます。彼の曲に込められたメッセージ、ファッション、セクシュアリティに関する考え方には、自分と共通するものがあると思う。彼が理想とする世界は、きっと私が思っているものと近いんじゃないかな。

ーーDoulさんは音楽を通してリスナーにどんなことを伝えていきたいと思っていますか?

Doul:自分より上の世代の人たちから学べることって、もちろんたくさんありますけど、自分たち10代が上の世代に伝えられることも、きっとたくさんあると思ってて。それを一番伝えやすいのが音楽だと思ってます。上の世代に堅苦しい考え方を押し付けられて苦しんでる10代が、いま世界にはいっぱいいると思う。自分はそういう人たちに希望を持ってもらえるような音楽を作っていきたいし、今の10代にはこういう考えがあるってことを世界中に伝えていきたいですね。

ーー最後に、今年の『RADAR:Early Noise』に選出された率直な感想も教えていただけば。

Doul:デビュー前から2021年に向けて、楽曲制作やMY STYLEの表現について頑張ってきたことがたくさんあったので、(選出されて)すごく嬉しかったです。『Early Noise』でDoulのことを知ってくれる人も多くて、TVで取り上げられたり、渋谷の大きなデジタル掲示板に映ったりとたくさんの反響がありました。Spotifyの2021年の推しアーティストとして、また改めて自分の心に火がつきました。普段からいろんなジャンルの曲を作ってリリースしてるんですけど、聞いている人がさらに楽しめるような、そしてDoul自身ももっと楽しめる楽曲を作っていきたいです。

ーー『RADAR:Early Noise』に選出されたことでDoulさんの曲がより海外リスナーに聞かれる機会も増えると思います。

Doul:音楽を始めた時から全世界のいろんな人に聞いてもらうことを目標にしていたので、その通過地点として、曲をリリースした時点から多くの国のプレイリストに入れてもらったり、海外リスナーが母国の日本を上回っていたりと嬉しいことばかりでした。「なんでこの国の人達がこんなに聞いてくれてるんだろう」と考えるのも面白い感覚で、リリースするたびに新鮮です。これからも日本で育ったからこその思いも含め、もっと多くの人にDoulならではの新しい感覚を伝えられたらなと思ってます。

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Doul
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