『美しき誘惑-現代の「画皮」-』舞台挨拶レポ 市原綾真「映画と共に音楽を聞いて人生が豊かになれば」

『美しき誘惑』舞台挨拶レポ

 公開中の映画『美しき誘惑-現代の「画皮」-』の初日舞台挨拶がシネマート新宿にて開催。本作に出演する長谷川奈央、市原綾真、芦川よしみ、千眼美子、永島敏行、そして監督の赤羽博が登壇した。

 本作は、「九尾の狐」の伝説をモチーフに、長谷川演じる誰もが゙振り向く美しさを備えた山本舞子の生き方を通して、外見に惑わされず本質を見抜くことの大切さを現代社会に問いかける。なお、今回の舞台挨拶は新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底した上で行われた。

 イベント冒頭、市原綾真とW主演を務める長谷川奈央は「こうして直接皆さまにご挨拶させていただけて良かった」と感謝を述べ、同じく塩村太郎役の市原も「お客様が集まってくださった光景を見て感激している」とこみ上げる気持ちを言葉にして伝えた。続く赤羽監督は、本作がヒューストン国際映画祭を始め64以上もの賞を受賞したことを受け、「こうした映画が賞を取るということは我々作り手としても感謝でいっぱいです」と素直な気持ちを吐露した。

 また、本作は主題歌「美しき誘惑」など音楽面でも数々の賞を受賞。3カ国で6冠に輝いたイメージソング「法力」を歌唱した市原は、「音楽も映画と同じように、人生観であったり、生きる上で大切にすべき理念やテーマがたくさん詰まっていて。映画と共に、音楽を聞くことで人生がより豊かになり、幸せになってくれる方が増えていったら嬉しい」と述べると、会場からは拍手が送られた。

 塩村太郎の幼なじみ、松田佳代を演じた千眼美子は撮影時を振り返り、「普段の長谷川さんは山本舞子とは逆のすごく明るくて優しい方なので、そのギャップにビックリしちゃって。タコ糸に巻かれたような気持ちになったんですけど、その分すごく良いシーンになってました」と長谷川の演技を称賛。さらに、セーラー服姿での撮影については自身の年齢も考え「ちょっともう……これで最後かもと思いつつ。でも楽しかったです」と、微笑みながら撮影当時のエピソードを明かしてくれた。

千眼美子

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