二宮和也、「嵐」ファンに寄り添う姿勢 ラジオで滲ませたグループへの愛情

 4月25日放送回の『BAY STORM』では、「リーダー」「翔ちゃん」「相葉くん」「まっさん」と、嵐メンバー全員の名前が登場する。とはいっても、特別な話題をしているわけではない。四つ葉のクローバーといえば、リーダーこと大野智がロケをしていたと思い出すこと。

 メンバーとの再会はなかなかできていないけれど、『VS魂』(フジテレビ系)で相葉雅紀の代打を二宮が引き受けるなど、個々としての活動をスタートしながらも、やはりいざとなったらメンバー同士で助け合っていくスタンスは変わっていない。

 大げさにメンバーたちの名前を出すわけではなく、日常的な些細なトークの中にさり気なく散りばめられる。そのナチュラルさに、二宮の中に当たり前に続いている嵐というグループへの愛情を感じずにはいられない。

 また、櫻井翔が4月クールのドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)に出演していること、そして映画化が決定している松本潤主演人気ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の話題を受けて、その主題歌を誰が歌うのかを気にするシーンも。

 「寂しくなっちゃったらごめんなさいなんですけど」「寂しくなっちゃったらごめんね」とファンの心に気を配りながら、嵐のメンバーが主演しているドラマや映画の主題歌は嵐が歌うものだという想いを語った。確かに、嵐が活動を休止した現実を痛感するタイミングではある。だが、二宮が同じように思っていてくれると感じられることが、ファンの心を癒やしたに違いない。

 ところが、番組スタッフから「二宮さんの出ていらっしゃったドラマ『ブラックペアン』は小田和正さんが歌っていたじゃないですか」との鋭いツッコミも。すると即座に「6人目の嵐としてね」とボケて見せるところも頭の回転の速さが光る瞬間だった。

 新しい挑戦が始まり、取り巻く状況はどんどん変化していく。それでも、当たり前のように「二宮和也は嵐の一員」ということを、しっかりとファンに伝えたかったのではないか。そんな想いを感じずにはいられない放送回だった。もし、これが意図的であれば、全方位への気遣いの人。無意識なのであれば、これはアイドルとしての天賦の才という言うべきバランス感覚といえるのではないだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる