Jr.の飛躍、デビュー組の解散&退所……ジャニーズで進む世代交代 チャレンジ続ける上で必要な変革
デビュー組たちの悲しいニュースが続く一方で、ジャニーズJr.たちは大きな活躍を見せているのも現在の“ジャニーズトレンド”だ。一番古株グループとしてジャニーズJr.を牽引しているTravis Japanは『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にグループ単独出演をし、4月19日には『オールナイトニッポンPremium』でパーソナリティを務める。さらに現在は単独全国ツアーの真っ最中、という活躍っぷりだ。
続くHiHi Jetsと美 少年は、Snow ManとSixTONESが卒業した『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)の新MCに就任。HiHi Jets・井上瑞稀、髙橋優斗、作間龍斗の3人は4月14日から放送スタートしたドラマ『DIVE!!』(テレビ東京系)、美 少年・浮所飛貴は映画『胸が鳴るのは君のせい』でそれぞれ主演を務めている。さらに、勢いある若手グループである少年忍者も、メンバー12人が『文豪少年!〜ジャニーズJr.で名作を読み解いた〜』(WOWOW)で主演を務めているところだ。
また関西ジャニーズJr.たちの勢いもすごい。なにわ男子は全国放送の番組に進出をし始めており、2020年には全員主演のドラマ『メンズ校』も放送。ハイチュウのテレビCMも放送され、着実に知名度を上げてきている。Lil かんさいとAぇ! groupもレギュラー番組を獲得しており、結成以来着実に経験を積んでいるところだろう。
ある種、デビュー組とジャニーズJr.を比較すると真逆の状況である昨今。それそれのファンの心境を考えると、悲しい思いも、嬉しい思いも入り混じり、複雑な気持ちになってくる。解散や退所は悲しいが、どのメンバーも一時代を築いたトップアイドルたちだ。それぞれの分野で順調な活躍を見せてくれるはずだ。
しかも、こうした新陳代謝は必ず必要になるものである。若手が育つのは喜ばしいことであるし、後輩をプロデュースしている先輩メンバーがいることを考えると、育てる義務を感じている既存メンバーも少なくなさそうだ。いつの時代も開拓者に困難は付き物だ。MCのポジションを築いた中居も、キャスターのポジションを築いた櫻井翔も、当初は少なからず批判的な声があったものである。そう考えると、今は賛否両論があるジャニーズ事務所の新陳代謝も、いずれはキャリアパスのひとつとして確立される時期がくるのかもしれない。歩みを止めず、チャレンジを続けていく彼らが進む道をそっと応援し続けたい。