SHINeeカムバック、ONFの躍進、TREASURE日本進出……K-POPボーイズグループの熱き闘い

 新人の動きも気になるところだ。2020年8月に韓国でデビューした12人組・TREASURE(トレジャー)が今年3月末に日本進出。BIGBANG、BLACKPINKといった先輩たちとは違うテイストのサウンドが武器の彼らが、日本デビューアルバム『THE FIRST STEP : TREASURE EFFECT』ではさらに独自性を発揮。メイントラックのひとつとなる「BEAUTIFUL」はスイートなユーロポップで、所属事務所・YGエンターテインメントの長い歴史の中でもかなりめずらしい曲調であるにもかかわらず、チャートのランキングを筆頭に各方面の反応はすこぶる良い。

TREASURE – ‘BEAUTIFUL’ M/V

 BTSの弟分として知られるニューフェイス・ENHYPEN(エンハイプン)も独自の道を歩んでいて頼もしい。グループが放つジェンダーレスな輝きはSHINeeに通じるものがあるとデビュー当初は思ったものの、活動を重ねるたびに自分たちなりのカラーが見えてきたようだ。オリジナルのスタイルが早くも完成したのだろうか。その答えは4月下旬にリリースする新作を聴いて確かめたい。

 浮き沈みの激しいK-POPシーンを予測するのは容易ではない。ましてや注目株が次々と登場するボーイズグループではなおさらだ。しかしながら、2021年に限っては動向を占うヒントがこのようにちらほらと出ている。加えて、世界へ羽ばたこうとする日本発の男性11人組・JO1(ジェイオーワン)の新曲「Born To Be Wild」もK-POP的な輝きがあり、彼らがシーンに与える影響も見逃せない。

JO1|’Born To Be Wild’ Official MV

 個人的にはBTSの「Dynamite」が提示した“わかりやすさ”と“親しみやすさ”を前面に出したサウンドが主流になると見ているが、そんな予測に関係なく、K-POPシーンはしばらくの間ボーイズグループを中心に盛り上がりそうな気配だ。今後も熱き闘いをしっかりと追い続けたいと思う。

※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2164620

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を開始。『ミュージック・マガジン』など専門誌を中心に寄稿。『ジャズ批評』『韓流ぴあ』で連載中。2021年5月16日に著書『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』を発売予定。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる