NMB48『NAMBATTLE』インタビュー

NMB48、『NAMBATTLE』全リーダー6名インタビュー 決勝直前に迫った“グループの今”

 NMB48が1月1日より始動してきた新プロジェクト『NAMBATTLE〜戦わなNMBちゃうやろっ!〜』の決勝大会が、いよいよ今週、3月2日にオリックス劇場にて開催される。

 既存のチームN、チームM、チームBIIを解体し、7期研究生を含めたメンバー全員を6つのグループに抽選で振り分けるという前代未聞の試みから早2カ月。次回リリース作品の新曲及びMV撮影、新劇場公演などを懸け、6グループは「劇場公演」「配信イベント」「ファン投票」の3つのバトルにて激戦を繰り広げてきた。

 グループとしての団結力、パフォーマンスへの熱量、楽曲の表現力、NMB48においての自分らしさ……この期間、劇場に存在していたのはメンバー一人ひとりが昨日の自分を超えようとする熱い気持ち。公演を厳しく審査されるという初めての状況の中、それぞれのグループが3クールを通して大きく成長し、NMB48への難波愛をより一層深いものに。公演で見せる笑顔の裏で、悔しさのあまり涙を流したメンバーも多くいた。

 リアルサウンドでは白間美瑠、小嶋花梨、安部若菜の3人にそれぞれの視点から『NAMBATTLE』の話を聞いた前編(NMB48、新プロジェクト『NAMBATTLE』突然の発表から1カ月 白間美瑠&小嶋花梨&安部若菜が明かす、現在の心境)に続き、この後編では6グループのリーダーにインタビュー。グループA「LeopAje」から貞野遥香、グループB「みっくすじゅーす」から白間美瑠、グループC「W1N-C」から出口結菜、グループD「きゅんmart」から塩月希依音、グループE「ちょうぜつかわE」から杉浦琴音、グループF「FRONTIER」から中野美来に、グループの今を聞いた。

 目指すはNMB48のてっぺん。劇場で凱旋公演を果たすのはどのグループなのか。NMB48は今が一番面白い。(渡辺彰浩)

白間美瑠「まだまだNMB48は大きくなっていける」

ーーまずは、1月1日の公演で『NAMBATTLE』のプロジェクトが発表された際の心境から教えてください。

出口結菜(以下、出口):今までにないことだったので、びっくりしたのが大きかったんですけど、新しいことに挑戦できるのはいい機会だなとワクワクしていましたね。私も加入して2年半以上になるので、ずっと甘えてばかりじゃ駄目だ、自分を変えるチャンスだと思いました。

W1N-Cリーダー・出口結菜

ーーそれぞれのグループのリーダーは、自薦他薦からの立候補制だったり投票制で決まっていきました。LeopAjeの貞野さんは先輩から背中を押される形で立候補していましたね。

貞野遥香(以下、貞野):研究生公演の時に、まとめてくれていたメンバーをずっとそばで見ていたので大変なことは分かっていたんですけど、自分もそうやってみんなを一つにして引っ張っていける存在になりたいと思っていて。なかなか自分からやりたいと言える勇気が出なかった時に(石田)優美さんが菖蒲まりんちゃんと私の名前を挙げてくださって、このメンバーだったら私もリーダーになれるかな、支えてくれそうなメンバーだなと思えたので立候補させてもらいました。

LeopAjeリーダー・貞野遥香

ーー白間さんは前回のインタビューで「後輩メンバーの背中を押して、自信をつけてあげたい」とリーダーに立候補したと言っていましたけど、もしほかのメンバーが立候補していたらどうしていたんですか?

白間美瑠(以下、白間):それはもう、「よく手上げたな」って、「やり! やり!」って背中を押したいと思います。本当は「私がやりたいです!」って後輩を待ってたんですけど、まだそういうイメージのないメンバーがグループBには多いので、私がリーダーになったんですけど。メンバーにも苦手なことを克服して欲しいと思うので、副リーダーだったり、みんなにも率先してやってもらうようにしています。

ーー副リーダーは山崎亜美瑠さんですが、これはどのように決まったんですか?

白間:亜美瑠がレッスンしていく中で「ここ振り違うよ」と発言をしてくれるような周りを見れるメンバーということに気づいて、副リーダーに推薦しようと思ったのが一つですし、美瑠と亜美瑠で“みるみるコンビ”って言ったらイメージがつきやすいかなと思って、そういう意味もあります。

出口:私は投票でリーダーに選んでもらって、グループの中では一番後輩ですし、まだ経験も少ない中で私ができるかも不安だったんですけど、先輩方がいるからこそ、今がリーダーとして成長できるチャンスだと思って。先輩方が支えてくれたりして、このグループでリーダーになれてよかったですし、いい機会だなと思っています。

みっくすじゅーすリーダー・白間美瑠

ーーどういう理由からリーダーに選ばれたのかは聞いていますか?

出口:あまりへこむこともなく、いつも明るく楽しく生きてるんですけど、「結菜みたいな明るい人がリーダーをやってくれたら楽しくできるわ」って言ってくれたことが背中を押されたし頑張れるなって思いました。

塩月希依音(以下、塩月):私は『NMB48 次世代コンサート ~難波しか勝たん!~』や鉄砲隊(難波鉄砲隊其之九『告白の空砲』)でもまとめ役をやらせてもらっていて、後輩って言われていた私たちもそういう役割をしていかなきゃと思ったのがきっかけです。きゅんmartはリーダーシップが取れるメンバーが多いので、その中で自分がリーダーをやったら吸収できることがたくさんあるんじゃないかと思いました。

きゅんmartリーダー・塩月希依音

杉浦琴音(以下、杉浦):私たちは自薦も含めた多数決で決めたんですけど、私はNMB48に入ってからパフォーマンスがそんなに得意じゃなかったり劣等感がすごくて、いつも先輩に甘えていたので、そんな自分を変えたいと思って立候補しました。今はリーダーとして引っ張っていくという感じではなく、みんなの良さを引き出すような存在になりたいなと思ってやっています。

中野美来(以下、中野):私は『NAMBATTLE』が発表された時に不安しかなくて、チームも解体となって大好きなチームBIIから離れるのが寂しかったんですけど、この『NAMBATTLE』は自分が成長できる企画やなと思って、自分を変えたいという気持ちでリーダーに立候補しました。小嶋花梨さんがチームBIIのキャプテンをされているのを間近で見てたり、同期の塩月希依音ちゃんが『次世代コンサート』のまとめ役をしてるのを近くで見て、リーダーの大変さは感じていたんですけど、いい経験になるなと思っていました。

ちょうぜつかわEリーダー・杉浦琴音

ーー小嶋さんが前回のインタビューで中野さんがリーダーを務めていることについて「しっかり行動に移そうとしてくれているのはすごく嬉しい」と言っていましたよ。

中野:えー! ありがとうございます。嬉しいです!

ーーただ、「一生懸命な分、空回りするところもあったりする」とも。

中野:ちょっとおバカちゃんなので……。けど、そこを副リーダーの安部若菜ちゃんがサポートしてくれています。わかぽん(安部)が「私が美来を支えるから」って言ってきてくれて、今でも分からへんことがあったら相談に乗ってくれたり、すごく心強い同期です。

FRONTIERリーダー・中野美来

ーードラフト3期生や6期生のメンバーがグループのリーダーを務めている、この状況について白間さんは感じるものもありますか?

白間:なんかいいですよ、NMB48って思いますね。絶対リーダーをするなんて怖いし、私がみんなと同じくらいやったらできてないし。しっかり行動に移して挑戦しよう、自分を変えたいって気持ちを持ってやってることが本当にかっこいいし、逞しいし、まだまだNMB48は大きくなっていけるなってこの『NAMBATTLE』を通して思います。

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