諏訪部順一、森久保祥太郎、榎木淳弥……『新テニスの王子様 氷帝vs立海』で期待する声優たちの熱演

 また、新たなストーリーとなる本作のタイミングで、立海大の次期部長でもある玉川よしおがアニメに初登場し、同役を榎木淳弥が演じることも発表された。

 漫画『新テニスの王子様』27巻の番外編で突然現れた玉川に、切原は思わず「今年の部長俺じゃないんスか!? 誰っスかコイツ?」と叫んでいたが、これには読者も切原と同じように驚かされたと思う。「ロブに定評があるからね」という立海大現部長・幸村精市のフォローも、『スラムダンク』における「ディフェンスに定評のある池上」のオマージュとして『ジャンプ』繋がりのギャグのようにも読み解けたが、とにかくアニメで玉川がプレーする姿が見れるとのことで、これは期待せずにはいられない。

 そんな玉川を演じる榎木といえば、現在『呪術廻戦』(MBS/TBS系)の主人公・虎杖悠仁を演じていることでご存知の人も多いだろう。洋画ではMCU作品でピーター・パーカー/スパイダーマン役を務めるトム・ホランドの吹き替えも担当している。

 原作ではそこまでスポットライトを浴びていない玉川が、今回の新ストーリーを通してどのように描かれるか注目だ。

 ほかにも氷帝メンバーには保志総一朗(向日岳人役)、浪川大輔(鳳長太郎役)、立海大にも楠大典(真田弦一郎役)、檜山修之(ジャッカル桑原役)といったベテラン声優がずらりと並んでいる。20年の時を経ても変わらずに同じキャラクターを務めている事実は、作品自体が愛されていることに加え、ファンがキャラクターと共にその声優も愛していることに他ならない。

 なお、今年9月にはシリーズ初のフル3DCGアニメーションとなる『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様テニプリ』の公開も決定しており、アニメ20周年を記念したメモリアルな話題は今後も続いていくようだ。『テニプリ』の愛称で長きに渡り親しまれている同シリーズを語る上で欠かすことのできない声優たちの熱演を、ぜひ見逃さないでほしい。

■草野虹
福島、いわき、ロックの育ち。『Belong Media』『MEETIA』や音楽ブログなど、様々な音楽サイトに書き手/投稿者として参加、現在はインディーミュージックサイトのindiegrabにインタビュアーとして参画中。
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