『Animal』インタビュー
BALLISTIK BOYZ、攻めのシングル『Animal』で開拓した新境地 『LIVE×ONLINE』で掴んだ“次なる挑戦への意欲”も語る
「それぞれ目標に対する向き合い方があるけど、進む道は1本」
ーーレコーディングは結構スムーズにいったんですか?
砂田:いや、難しかったです。サビとか一部がユニゾンなんですけど、僕と竜太くんが一緒にユニゾンしているところでは、2人とも同じパートで何回も録り直しました。
日髙:すごく自分好みな曲調でもありつつ、キャッチーに聴こえるアップテンポな楽曲だからこそ難しい部分もあって、僕らの歌がグルーブ感やリズム感にしっかりとハマっていないとカッコよく歌えないんです。でも納得いくまでレコーディングさせてもらって、納得いく感じに仕上がったと思っています。振りはまだついていないんですけど、きっといいものができると思うので楽しみにしていてもらいたいです。
加納:この曲はYouTubeでも先行公開されていて「#Weekendが待ち遠しすぎる」「 #IHateMonday」といったハッシュタグでもファンの方に親しんでもらっているんですが、タイトル通りの明るい曲なので、毎日の生活の中で明るく過ごしたい時にぴったりなんじゃないかなと思います。僕も気分を上げたい時、仕事をする前とかに聴くと「頑張ろう」って思えるような曲ですし。
ーーそしてラッパーチームの「HIGHWAY」は、昨年末のオンラインライブでも披露されていましたね。
奥田:ラッパー3人でリリックを書かせてもらって、個々のスタイルや良さを存分に表せたと思います。例えば、流星だとポルトガル語と日本語を混ぜたり、僕は英語、利樹だと中国語を混ぜたりだとか、一人ひとりの世界観だったり言語を含めて全く違うストーリーを歌詞にも反映させていきました。高速道路のように目標へ向かって走る中にも、それぞれのスタイルや目標に対する向き合い方がある。だけど進む道は1本、同じ方を向いている……といった意味を込めてタイトルを「HIGHWAY」に決めました。
ーーオンラインライブの時にもこの曲のコメント欄がかなり賑やかだった記憶があって、海外のファンも含めて盛り上がれる曲なのかなと思います。
奥田:実はこれも昨年のホールツアーでも披露しているんですが、音源を出す前だったのでファンの人たちも最初は戸惑いつつ、でも「超ノレる曲でラッパーチームらしい曲だね」ってコメントをいただいたりして、嬉しかったです。
ーー海沼さんはどういうイメージで書いたんですか?
海沼:自分たちラップ組で1曲作るとなった時に、自己紹介曲じゃないですけど自分たちそれぞれの個性を思う存分出していきたいということで、僕のパートは母国であるブラジルの言葉も使いつつ、自分がグループ活動をする中で思っていることを改めて歌詞にしました。3人のリアルな思いがパッケージされていると思うので、歌詞を読みながら聴いていただきたいです。聴けば聴くほど伝わるものがあるんじゃないかと思います。
ーー3人でのレコーディングはどうでしたか?
松井:家で自分たちでもいろんなパターンを試してから本番のレコーディングに挑めたので、本番のレコーディングは結構すんなりいったと思います。初めて歌詞を書かせていただいて、やっぱり自分で書いたからこそ思いも乗せやすかったですし、頭の中でイメージを膨らませやすかったので、そういう面では自分なりに上手くいったのかなと思っています。僕は中国語を少し混ぜているんですけど、中華圏の方からも「またいつか中国語を入れたものを聴きたいです」とコメントをいただいたりしたので、引き続きスキルを磨いて、こうやって作品に少しずつ残していけたらいいなと思います。
「各自の挑戦を上手く活かしてライブを組んでいけたら」
ーーでは最後に、今のお話に出た昨年末のオンラインライブ『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』について振り返ってもらえたら。その前の9月の『LIVE×ONLINE IMAGINATION』は、ホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 "BBZ"』の世界観をオンラインで表現するというコンセプトだったそうですが、12月のほうは歌って踊るだけではなく、バンド演奏や松井さんがピアノ×ラップで弾き語りしたりとチャレンジングな内容で、ダンス&ボーカルグループの固定観念みたいなものをいい意味で壊しにかかってきた印象で興味深かったです。
松井:僕たちだけじゃないと思いますが、2020年はいろんなことが思い通りにいかない年だったと思うんです。僕たちも思うように活動できない中で、一人ひとりが家で練習したり考えていたことを1年の最後にああやって披露できたのはすごく嬉しかったです。BALLISTIK BOYZが前々から培ってきた表現に加えて、2020年の1年の中で成長できた部分を表現できたステージだったのかなと思っています。
砂田:僕と力也と未来でバンドスタイルでやったり、いろんなことに挑戦できたライブでした。MCでも話したんですけど、今後の自分たちのエンタテインメントの幅の広さにつながってくるライブだと思いましたし、今後はもっとクオリティを上げて、バンドとかもどんどんやっていきたいです。将来あのライブを振り返った時に、僕たちの歴史の中でもターニングポイントになったと言い切れる重要なライブだったと思います。
ーー視聴者も皆さんの多才さに驚いたり喜んだりしていて、好意的なコメントが多かった記憶があります。
奥田:自分は今回、バンドの1パートとしてラップをしたんですけど、今までの曲の中でラップするのとはまったく違う環境の中で、ほぼ英語のラップに自分で作詞もしていて。今まで感じたことないようなプレッシャーもあったので、本番の何日間か前からは張り詰めたような感じもあったんですけど、そういった感情を本番ではいいエナジーに変えることができたと思います。
深堀:マッサンも言っていたように、メンバーそれぞれが今まで見せていなかった新しい挑戦をすることによって幅が広がったというのもありますし、僕たちは先輩方と比べて曲数が少なかったので、その前にやった単独のオンラインライブと同じ曲で「どう違うライブを作ってファンの方を楽しませよう?」ということを重点的に考えながら作ったライブがああいう形になりました。それを好意的に受け止めてもらえたのもすごく良かったと思います。
ーー後輩のPSYCHIC FEVERを従えた海沼さんのコーナーは、ソロのダンス&ボーカルアーティストみたいで華やかでしたね。
海沼:曲を作っている段階からバックダンサーをつけて歌ってみたいと思い描いていたので、それを思ったより早い段階で形にできたのはすごく有り難かったです。みんなが言うように、自粛期間が長く続いている中で自分ができることといえば音楽作りに力を入れることしかなかったので、自分でもたくさん曲を作ってみたりしていて、そういう各自の挑戦を上手く活かしてライブを組んでいけたらというのもライブのテーマとしてあったので、それが披露できて今後にもつながるライブになったのかなと思います。いい意味で去年はいろいろと学ばせてもらった年だったのかなと。
ーーミュージカルみたいな、ストーリー性がある流れも面白かったですね。
加納:そうですね。メンバーが楽器に挑戦したこともそうですけど、ストーリー仕立てでクリスマスらしい演出も盛り込んで、僕たちとしても新しい切り口のライブにできたと思います。今の状況ではまだ先になるとは思うんですが、生のライブでもこういったチャレンジを皆さんにお見せできたら、より感動を味わっていただけるんじゃないかと思いますし、引き続き自分たちならではの見せ方を追求していきたいと思います。
日髙:本当に2020年はライブが中止になったりイベントもなくなって、自粛期間で活動も思うようにできなくて。でも、それぞれがあの時間を無駄にしなかったからこそ、年末に自分たちなりの新しいエンタテインメントの形を、まだまだ完成度は高くはないんですが見せることができて、僕たちにとってもすごく大きかったんじゃないかと思っていて。ここから2021年、2022年、2023年とどんどん完成度を高くして、自分たちの表現したいものや伝えたいエンタテインメントをどんどん届けていきたいですし、常に挑戦する気持ちを忘れずに頑張っていきたいなと思います。
■シングル情報
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE『Animal』
2021年2月3日(水)リリース
・CD+DVD:¥3,182+税
・CD:¥1,364+税
<CD収録内容>
1.Animal
2.Life Is Party
3.HIGHWAY
4.WAY TO THE GLORY (BALLISTIK BOYZ ver.)
5. Animal (Instrumental)
6. Life Is Party (Instrumental)
7. HIGHWAY (Instrumental)
<DVD収録内容>
・MUSIC VIDEO
1. Animal
・LIVE MOVIE (a-nation online 2020)
1. ANTI-HERO'S
2. 44RAIDERS
3. テンハネ -1000%-
4. SUMMER HYPE
5. PASION
■BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE 関連リンク
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