藤田麻衣子が「きみのあした」で届ける歌という名のファンタジー 佐野勇斗も出演、一人ひとりの主役を応援するMVにも注目
そういった楽曲のメンタリティは、短編映画風のMVでも見事に表現されている。主人公を瑞々しく演じているのは、愛知出身で、映画やドラマ、バラエティなどで躍進中の佐野勇斗。物語の中で今「彼」は、帰省していた実家から自分の居場所へと帰るところで、家を出る間際、「この前言ってた仕事、決まったよ」と母親に報告する。実はそれは心配させないための嘘。罪悪感にも似た思いと冴えない自分への苛立ちを抱えながら、「彼」はトボトボと帰路を辿る。その背中を、故郷の人々が密かに励ましながら見送り続ける。もちろん、出演者一人ひとりが愛知で活躍するアーティストのみなさんだ。『きみのあした♪プロジェクト』応援大使に任命されたBMKの面々も見える。
いつしかその人々が、地元商店街を歩く主人公の背後に応援団のように集結。前述の「♪ドンドンパン」の箇所で、「フレーフレー」とエネルギッシュに歌うシーンとなる。誰かの声が聞こえた気がしてふっと振り返る「彼」。が、そこにはいつもの商店街があるだけだった……。そのブレイクパートに続くサウンドの高揚感といったらない。The Beatlesのプロデューサー、ジョージ・マーティンがニヤつきそうな管弦アレンジに、胸がどんどん高鳴っていく。「みんなの歌声」という最強の味方も得て、藤田の歌声も一層いきいきと輝いていく。その感動のフィナーレに浸りながら、何かが氷解するように清々しい眼差しとなっていくMVの主人公を見ていたら、ああ、生きてるって素晴らしい! と、ホント、言いたくなった。
エンディングにかけて人生讃歌行進曲のようになっていく「きみのあした」。そのゆったりめのアンダンテに合わせて「フレー フレー」と口ずさみ、歩けば、自然と空を見上げたくなる。胸に拳をあてて誰かを応援するように、自分自身も応援しようと思えてくる。どうやら私も、まんまと藤田麻衣子マジックにかかってしまったようだ。
■リリース情報
ストリーミングサービス、およびiTunes Store・レコチョク・moraなど主要ダウンロードサイトにて配信中
※対応ストリーミングサービス:Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimited、AWA、KKBOX、Rakuten Music、RecMusic、Spotify、YouTube Music
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きみのあしたプロジェクトウェブサイト
佐野勇斗公式HP
BMK公式HP
LIVE Blu-ray & DVD『藤田麻衣子 LIVE TOUR 2020 ~necessary~』
発売:2021年1月20日(水)
初回限定盤(Blu-ray+CD(12)+フォトカレンダー) ¥9,000(税抜)
通常盤(DVD) ¥5,000(税抜)
発売:2021年3月3日(水)
初回限定盤(Anniversary Disc 仕様)¥4,800(税抜)
CD2枚組(ボーナス・トラック3曲収録 全23曲収録)+セルフライナーノーツ入り歌詞本付
通常盤 ¥3,300(税抜)
CD2枚組(全20曲収録)
【Disc1】
1.恋に落ちて
2.運命の人
3.環状8号線
4.君が手を伸ばす先に
5.あなたは幸せになる
6.蛍
7.ねぇ
8.高鳴る
9.宝物
10.素敵なことがあなたを待っている
【Disc2】
11.水風船
12.君が呼ぶのなら
13.パンジー
14.恋煩い
15.カーテン
16.in fact
17.you
18.君よ進め
19.スポットライト
20.秋風鈴
【Disc2 Bonus Track】(初回盤のみ)
21.共犯者
22.臆病な恋の歌
23.きみのあした