乃木坂46 4期生、“本気の枕投げ”からは新たな一面も 「Out of the blue」MVのインパクト

 MVとして優れているのは、枕投げが終わった後にしっかりアイドルとしての4期生のパフォーマンスシーンが盛り込まれているところ。全体的に引きの画で抑えられているので、“このメンバーはこの時こんな表情をしているんだ”と新たな発見も楽しむことが出来る。

 センターの早川は、さらば青春の光と共演するコント番組『ノギザカスキッツ』(日本テレビ)でその個性を開花させたように思う。常に前へ前へ出る“欲しがる姿勢”を見せ、持ち前の演技力も手伝い、1stシーズンではさらば青春の光が選出するMVP「さらば賞」も受賞した。12月の4期生ライブではセンターに対する不安な思いも吐露していたが、見事な表現力で重責に応えてみせた。今後も早川の前に出る姿勢や、それでいて周りを活かすお笑いスキルは乃木坂46の大きな武器になっていくことだろう(MVの6分18秒頃に「ワイプの中の賀喜遥香」を入れ込んでくるあたり流石だ……)。

 ほかにも様々な箇所でメンバーそれぞれのキャラクターが浮かび上がってくるような、小ネタが散りばめられている「Out of the blue」のMV。なんといっても4番目の光を探しに出掛けた11人が、ラストで新4期生の5人を包み込むようなシーンは、今後の飛躍を予感させる。乃木坂46の新しい色になる、4期生16人の珠玉のMVだ。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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