KinKi Kids 堂本光一は、ジャニーズイズムを体現し続けるーーKing & Prince 岸優太や神宮寺勇太にも刺激与える生き様

 「僕が見てきた後輩の中でも、2人はすごく努力する」堂本から見込まれた2人だが、それぞれのタイプに応じて指導方法を変えていたようだ。岸とは堂本が主演を務める舞台『Endless SHOCK』で共演したこともあり、その距離感は近い。『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(2020年8月3日放送回)でも、初めてジャニー喜多川氏が岸を連れてきたときに「飛び抜けて踊りが上手かったわけでもなく、正直なんでこんなおサルさんみたいな子を(笑)?」と思ったという赤裸々な本音を明かしていた。

 だが「一緒にやるとね頑張りすぎるくらい頑張る子で、“ここ練習しといてね“って言ったら、しばらく席をあけてから戻ると“え、まだそこお前やってたの?”みたいな。ずーっと練習するんですよね。そんな感じがデビューした今も変わってないところが良さ。ちょっとおバカだけど、本当に頑張る子で、可愛くて、素敵な後輩だなと自分も思ってます」と絶賛。今回も全てをさらけだして納得がいくまで練習をこなす岸を温かく見守っていたようだ。

 一方、そんな岸に対して、神宮寺の印象は「いろいろ器用にこなすタイプの子」(2019年9月16日放送回)と話していた堂本。「教えたこととかも、それを器用にのっけて表現していこうっていうのができる子。こういう子が成長したら、どこまで成長するんだろうって恐ろしい感じもします」とも。また鼎談でも「演出する側からすると、いろんなことをさせたいなと思える」とし、神宮寺本人に「岸を見て、“じゃあ自分はどうしようかな”と思ってるところない?」と質問。「あ、あります」と答える神宮寺に「神宮寺は気遣いなんだよね。裏で努力するタイプというか。いいぞ、悩め悩め〜(笑)」とドS発言で、笑い合う2人が印象的だった。

 2019年の時間がない中での演出は、立ち位置や仕草を細かく指定していく演出だったと振り返り、「本来はそれぞれが探していく作業が一番楽しいはず」という堂本。2020年は、コロナ禍ゆえに制限が数多くある中ではあるが、岸と神宮寺には「その役を楽しむ」という役者の真髄がしっかりと伝わっているようだ。

 堂本も若き後輩を指導しながら、自身の研鑽に余念がない。2020年2月に中止を余儀なくされた舞台『Endless SHOCK』を、無観客にて撮影。2月1日から全国の映画館で2週間限定上映を行う。無観客だからこそ実現できたドローンなども用いた新しい視点で、20年続く作品を楽しむことができる。「いろんなことにトライできる、いいきっかけだと思わないと」と語る堂本の視線は、『DREAM BOYS』にあるセリフ「やがて来る未来を今よりもいいものにするんだ」に通じているように思えてならない。そして何よりもジャニーズが掲げてきた「Show Must Go On」(どんなときでもショーの幕を開ける)の使命感が、堂本を年々華麗に輝かせているのだろう。

 ジャニーズイズムを体現し続ける男・堂本光一。その生き様、そして岸&神宮寺との師弟関係というリアリティショーが、引き続きファンを魅了し続けていくことを楽しみにしている。

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