KinKi Kids 堂本光一と堂本剛が発揮する“エンタメ力”と“寄り添い力” 異なるかたちで届けるファンへの愛

 ニューシングル『KANZAI BOYA』のリリースが延期となったKinKi Kids。「こんなときだからこそ」リリースを、という思いもあったというが、叶わなかった。

 現在、ジャニーズアイドルたちは「ファンのそばに」という想いのもと、「Johnny’s Smile Up!Project」や日々のweb更新など、それぞれが行動を起こしている。もちろん、KinKi Kidsのふたりも同じだ。それぞれのアプローチは違えど、ファンを想うアイドルとしての芯は、揺らぐことはない。

 4月22日、ジャニーズ公式YouTubeチャンネルに、堂本光一にとって2本目となる「Johnny’s Smile Up!Project」動画がアップされた。光一は先日『Endless SHOCK』のインスタライブを配信。その際に「(硝子のお掃除以外に)もう1本撮った」「そのために久しぶりに(作曲用の)パソコンを使った」と、明かしていた。「使われるかは分からない」とも言っていただけに、早急な公開にファンも驚いたことだろう。

 動画を開くと、流れ始めたのは、作詩・堂本剛、作曲・堂本光一の共作「愛のかたまり」。KinKi Kidsファンは言うまでもなく、ジャニーズファンはもちろん一般層にも人気・知名度の高い名曲だ。KinKi Kids自身、大切に歌ってきた曲でもある。

 画面に映るのは、先日の『Endless SHOCK』インスタライブが行われた光一の作業部屋。ヘッドホンをした彼は、同曲の魅力のひとつである美しいイントロをバックに、マイク片手に軽く目を伏せ、神妙な表情を浮かべている。そのままレコーディングさながら真剣に歌い始める光一。〈心配性すぎなあなたは 電車に乗せるのを嫌がる〉。そうそう、この歌い出しいいよね……と思ったのもつかの間。〈まるでかよわい女の子 とか関係ないよ 危ない〉。なんだかちょっと、いやだいぶ、知ってるのと違う。

 驚くべきはセルフコーラス。最大で5人の光一が画面に登場する。レコーディングにおいても、何重ものコーラス入れを自ら行うことで知られる光一だが、たとえYouTubeでももちろん手は抜かない。むしろ悪ふざけにガチすぎる。面白いものをつくる、絶対に笑わせると決めたら、全力でやりきる男だ。

〈手洗いうがいは わたしだけの為じゃないから〉
〈思いきり抱き寄せられると近い〉
〈明日の朝も自粛するよね〉

 最後までニコリとも笑うことなく、まるでライブのエンディングかと錯覚するほどに感情を込めながら、コロナ禍において大切なことを伝えきった光一。シュールとはきっと、こういうことを言うのだろう。

Smile Up ! Project 〜家のかたまり〜 堂本光一

 「大切な人への想い」という点では、原曲から大きく趣旨を外れていない。またほとんどの詩を原曲のまま残しており、面白いだけでなく実によく考えられた作品だ。

 替え歌にすることは、作詩者である剛に許可をとったという。まもなくアップされた自身のwebページでは「なんとなくキンキの曲を頭で歌っていた時」に思い浮かんだと綴った。サラッと書いてはいるが、自粛の日々において光一が「キンキの曲を頭で歌っていた」という事実に、なんだか胸が熱くなる。また、相方の剛が書いた原曲の詩の良さにも触れた上で「ちゃんとした元の形で二人で歌いたい」と続け、KinKi Kidsのファンを喜ばせた。

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