ラストアイドル、次の年に繋いだ希望 スペシャルユニットから楽器演奏まで……特別演出凝縮した3周年記念コンサート

ラストアイドル、3周年記念コンサート振り返る

 アンコールの「バンドワゴン」では、長月が前年に引き続き涙を浮かべる一幕があった。2020年の3月末でグループを抜けた大石夏摘は、この日の「1期生しか勝たん!公演」が最後のステージに。つまり、「やっぱりラスアイしか勝たん!公演」では、LaLuceが正真正銘4人になって初めて披露する「バンドワゴン」であった。長月はその涙の理由をTwitterで、「何かわからない、悔しさが溢れてきました。来年はもっと、大きなグループになれるように頑張ります。」「歌っている時に、もっともっともっとなにかできる、ってすごく強く思いました。だから、2番の歌詞が刺さってしまいました。」と綴っている。印象的だったのは、そんな長月に気づいた阿部が満面の笑みを浮かべていたこと。悲壮感からではなく、次に繋がる涙だと瞬時に理解しての笑顔だったのだろうか。互いに背中を貸し合う2人の絆が垣間見られた瞬間だった。

ラストアイドル(写真=Yoshifumi Shimizu)

 全33曲、2時間30分余りのコンサートはライブチューン「眩しすぎる流れ星」で明るく幕を閉じた。先述した長月の挨拶に続き、阿部は「ラストアイドルは困難に挑戦していくグループです。これからどんな壁が待っているか分かりませんが、私たちなりに進んでいけたらと思うので、4年目もよろしくお願いします!」と決意を言葉にする。

 また、コンサートでは、多くの発表の中で、春の10thシングルリリースもアナウンスされた。表題曲は久々のメンバー全員歌唱。『ラスアイ、よろしく!』(テレビ朝日系)での新企画は、1月8日の放送で発表となる(番組MCの粗品が『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)で、今回も驚く企画と話していたが、果たして)。4周年記念コンサートに思いを馳せながら、再び始まるラストアイドルの挑戦と進化を今年も見守っていきたい。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■セットリスト
1、何人(なんびと)も
2、ヒーローなんかなりたくない
3、壁は続く
4、愛を知る
5、ラスアイ 、よろしく!
6、ハグから始めよう
7、サブリミナル作戦
8、悪魔のディール
9、君のAchoo!
10、悲しい歌はもう歌いたくない
11、へえ、そーお?
12、なんだかんだでスタート
13、デジャビュじゃない
14、どんなに好きでいても
15、この恋はトランジット
16、スリル
17、青春シンフォニー
18、17歳の扉
19、Again&Again
20、Hope
21、誰かの夢が叶ったら
22、期待値0
23、最後の選択肢
24、どれくらい好きになれば
25、あやふや
26、銀河高速 渋滞中
27、大人サバイバー
28、青春トレイン
29、明日の空を見上げるために
EN1、バンドワゴン
EN2、愛しか武器がない
EN3、好きで好きでしょうがない
EN4、眩しすぎる流れ星

ラストアイドル 公式サイト
ユニバーサルミュージック公式サイト
オフィシャルTwitter
テレビ朝日『ラストアイドル 〜ラスアイ、よろしく!〜』(毎週金曜深夜1:20~OA)※一部地域を除く

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