東方神起、日本デビュー15年の軌跡に思いを馳せる 『TOHOSHINKI 15th ANNIVERSARY MUSEUM “XVision”』レポ

東方神起、15周年展示会レポ

 東方神起が、日本デビュー15周年を記念して『TOHOSHINKI 15th ANNIVERSARY MUSEUM “XVision”(エキシビジョン)』を開催している。本来であれば、盛大に周年イヤーを楽しみたいところ。だが、残念ながら東京ドームで開催されるはずだった『東方神起 LIVE TOUR ~XV~ 追加公演』も中止にせざるを得ない事態。そんな中でもファンへの感謝の気持ちを伝えるべく安心して楽しめる催しを企画してくれるところが、東方神起らしい計らいだ。

 東京・有楽町マルイ、福岡・アミュプラザ博多、愛知・名古屋パルコ、大阪・心斎橋オーパ、北海道・札幌パルコと、約5カ月間かけて全国5都市を巡るため、状況を見ながら焦らずに参加できるのも嬉しい。それでもこのご時世、なかなか出かけることが難しいという方のために、今回は東京・有楽町マルイ会場の様子をレポート。彼らが用意してくれた贅沢な空間を、少しでも楽しんでいただけたら幸いだ。

 最初に足を踏み入れたのは、大きなモニターがあるスペース。背後に流れて来るのは、「Master」だ。ときどき映り込むTBがキュートな姿で楽しませてくれていたところに、黒いジャケットに白いシャツ姿のユンホとチャンミンが登場する。

 「『MUSEUM XVision』へようこそ。みなさん、東方神起のユノです」「チャンミンです。みなさんのおかげで東方神起、日本での15周年を迎えられました。本当にありがとうございます」と日本のファンに向けたスペシャルメッセージが流れる。「またみなさんと直接会える日を楽しみにしていますので、よろしくお願いします」というユンホの言葉に、離れていても2人とファンの想いは同じだと確信できる。

 そして、温かな気持ちを抱きながら進むと、次に広がるのはスタイリングコーナー。2人のスタイリッシュなビジュアルがまっすぐこちらを見つめる中、各ステージで彼らが着用した衣装がずらりと並ぶ。これほど間近に眺めることができるチャンスは、この先も決して多くはないはず。

 ライブ会場のモニター越しにはじっくりと見ることができなかったボタンの模様から、ツアーTシャツの細かなアレンジ装飾まで、そして襟部分や靴の中に貼られた「YH(ユンホ)」「CM(チャンミン)」のシールもしっかりと確認することができる。しかも、このスタイリングコーナーは静止画撮影がOKというからファンにはたまらない。

 衣装が飾られた横の壁には実際に着用したライブ映像や写真たち。そしてショーケースの中には「赤のひかりはぼくたちのパワー!!!」(ユンホ/2012年)、「変わっていくものも沢山ありますが、今までの揺るぎない絆を大切にしましょう」(チャンミン/2019年)と、ショーケースの中には、2人の手書きメッセージがプリントされた過去公演の銀テープが。これまでの思い出が次々と蘇り、思わずグッと来てしまう瞬間だ。

 15年という月日は、世界が変わるには十分な年月で。特に移り変わりの早い芸能界にとって、2人が立っているその場所は私たちの想像を絶する激流の中に違いない。それでも変わらずに自己最高のライブパフォーマンスを届けようと、努力し続けてきた彼らの強い信念と覚悟に、改めて敬意を表したい気持ちでいっぱいになった。

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