BRADIO、結成10周年ライブで届けた感動と笑顔 パシフィコ横浜をソウル&ファンク一色に染めた夜

BRADIO、結成10周年ライブで届けた感動と笑顔 パシフィコ横浜をソウル&ファンク一色に染めた夜

 ライブはそろそろ終盤、ここから一気にラストスパート。「Baddest」から「O・TE・A・GE・DA!」へ、どちらかといえば暗い歌詞なのに強引に前向きな気分にさせる、これがBRADIOマジック。酒井のストイックなファンキーベースラインがかっこいい「Golden Liar」を経て、ホーンセクション大活躍の「Flyers」では、笑いも拍手も取れるスーパーギタリスト・大山がステージ最前線に躍り出て、最高のソロを決めてくれた。そしてラストは明るく華やかな解放感と共に、「Tonight! Tonight! Tonight!‐決戦は今夜ー」でにぎやかな大団円。長らくためこんだ思いを渾身のパフォーマンスに託し、笑いと感動に包みこんで届けた2時間21曲。ブランクなど感じさせない、BRADIOはいついかなる時も最高のライブバンドだ。

 アンコールは3曲。ドラムとキーボードを加えたシンプルな5人編成での、素晴らしいソウル/ロックバラード(未発表新曲)から、フルメンバーの分厚いサウンドで圧倒する「Overnight Superstar」へ。イッツオーライ、心配ない、ひとつになればいい。巨大なミラーボールの光が客席を美しく染め、一体感が心をつなぐ。そうだ、これがライブだと、しばらく忘れていた感覚がよみがえる、とても美しいシーン。

「苦しいことを乗り越えたあとの豊かさが、幸せだと思います。我々一人一人は、幸せになるために生まれてきたわけです。……あぶねー」

 貴秋の「あぶねー」は、思わず言葉に詰まり、涙がこぼれないように上を向いて、笑顔で発した言葉だ。2020年、バンド結成10周年のイベントはほとんどが持ち越しになってしまったが、バンドは立ち止まらず前に進む。ラストチューン「Back To The Funk」は、原点から再び高みを目指す、不屈の闘志を掲げるバンドの象徴だ。ミラーボールと七色の電飾、バンドメンバーとダンサーたちも総出演での豪華絢爛なグランドフィナーレは、新たな年へとつながっている。混乱の2020年から、希望の2021年へ、BRADIOはすでに走り出している。レッツザホンキー、ドゥザファンキー、11年目のBRADIOはきっともっとすごいことになる。

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