DOBERMAN INFINITY P-CHO、音楽と仲間への愛を貫く一途な心 確かな経験&ワイルドなフロウを併せ持った“影の暴れん坊”

D.I  P-CHO、音楽と仲間への一途な想い

 O.M.W(OLDMAN WILDIN'/P-CHO、JAY'ED、NAOtheLAIZAによるプロデュースチーム)の一員としても活動し、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(DOBERMAN INFINITYとEXILE HIROの共同プロデュース)など、他のアーティストにも楽曲提供を行っているP-CHOは、アーティストとして活躍する今も「趣味が音楽くらいしかない」と語るほどの音楽マニア。メンバーからも「USの楽曲の曲名とかアーティスト名とかすごく細かく覚えてる。ジュークボックスみたい(笑)」(SWAY)、「CHOちゃんは最新の流行りにいちばん敏感でアンテナが高い」(GS)(引用:DOBERMAN INFINITYが語る、“5人で歩んできた5年間”の絆「誰ひとり欠けていたくない」)などと称賛されている。基本的には「5人で歌う曲は5人が集まって作ることに意味がある」(引用:DOBERMAN INFINITYが「6 -Six-」で綴った“かけがえない仲間への感謝” 「みんながいてくれるから自分らしくいられる」)という信念を持つDOBERMAN INFINITYだが、先述したベストアルバムのリード曲「5IVE」はメンバーからはP-CHOが1人で歌詞制作に参加。5周年・ベストアルバム・リード曲という記念すべきタイミングで一任されるということは、メンバーから音楽的にかなり信頼されている証拠だろう。

DOBERMAN INFINITY「5IVE」 (Official Music Video) ( from BEST AL「5IVE」)

 また、普段はとても穏やかな口調だが、ラッパーとしては跳ねるようなフロウで、ワイルドにかますのがP-CHOのスタイル。“特攻隊長”SWAYでさえ、「影の暴れん坊はCHOさんだと思ってます(笑)。(中略)ステージに上がった途端のCHOさんの変貌ぶりが好きなファンは多いと思います」(引用:DOBERMAN INFINITYが語る、“5人で歩んできた5年間”の絆「誰ひとり欠けていたくない」)と語るように、ギャップの激しさに定評がある。それでいて、“ALL ROUND HIP HOP”をコンセプトに掲げるDOBERMAN INFINITYにおいては、ラッパーとして長年積み重ねてきた経験に絶対的な自信を持ち、「メロウなもの、ロックに近いもの、EDM、バラード、何を入れても自分たちはHIPHOPを表現できる」(引用:TOKYO HEADLINE)ことが自分達の強みだと語っている。

 そんなP-CHOのキャラクターは、仲間想い・家族想いの心優しき中間管理職。2016年に今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)がパーソナリティを務めるラジオに出演した際には、グループ最年少のKAZUKIが「デビュー当時から架け橋になってくれた人です。すごく話しやすくていつもお世話になってますね」(引用:J-WAVE)とP-CHOを紹介する場面もあったが、今となっては年齢差やキャリアの違いを感じさせない“いじられキャラ”が定着している。ちなみに、下積み時代は、2008年に上京するまで、高校3年生で始めた最初のバイト先で10年間働いていたそうで(参照:アルキタ)、そのエピソードからも一途な性格が窺えるP-CHO。「P-CHOさんは音楽以外何もできない」というのが、グループ内ではお決まりの“いじり”となっているが、1度決めたことを貫く精神力と忍耐力、それもまた彼の才能なのかもしれない。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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