GENERATIONS 数原龍友、「もう一度君と踊りたい」に表れたグループとは異なるソロ歌手としての魅力

数原龍友「もう一度君と踊りたい」

 3月4日、GENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、GENERATIONS)の数原龍友がソロ第2弾となる楽曲「もう一度君と踊りたい」を発表した。昨年10月「Nostalgie」以来のソロ名義での本作は、LDHによる朗読劇『BOOK ACT』の演目でGENERATIONSメンバーの佐野玲於らが演じた『もう一度君と踊りたい』の劇中歌。トップダンサーを目指す若者たちの葛藤や絆、友情を描いたストーリーを引き立たせる1曲になっている。

 数原は2012年にGENERATIONSのボーカルとしてデビュー。当初から、そのワイルドなルックスが印象的な一方、柔らかさと高い歌唱力を持ち合わせた歌声のギャップで人気を博している。また、GENERATIONSはメンバー全員が歌って踊れるというグループ全体のパフォーマンス力の高さでも注目を集めてきた。数原は、昨年はGENERATIONSとして初めての紅白出場を果たし、2020年はさっそく本作を発表するなど、グループ/ソロそれぞれの活動を充実させている。

 前作「Nostalgie」では、GENERATIONSのキャッチーで爽やかなパフォーマンスから一転、あたたかさで包み込むような表現力を見せ、数原がソロ歌手として活動する上での個性や強みが活きているという印象を受けた。今回の新曲「もう一度君と踊りたい」でも、そのソロとしての強みがさらに磨かれており、数原のパワフルでありながらも包容力を持つ歌声が、楽曲の優しくも儚い世界観を演出している。朗読劇『もう一度君と踊りたい』のストーリーともリンクする楽曲でありながら、3月の卒業、別れのシーズンにぴったりな一曲になっている。GENERATIONSとは一味違う甘さや繊細さもあり、また数原龍友としての世界観はまっすぐさが象徴的で、アーティスティックな一面が深みを増している気がする。数原がこれまでにソロで発表した楽曲は王道のバラード曲としても捉えられるが、GENERATIONSでの活動とは異なる曲調という新鮮さがあり、何より数原の情に厚い性格やまっすぐな人柄が楽曲に反映されているようにも感じられ、エモーショナルで感動的な作品になっている。ストレートな歌詞と数原の魂のこもった歌声は、聴く人一人ひとりに色んな解釈を与え、心に沁みるものになるに違いない。

「Nostalgie」
「もう一度君と踊りたい」

 「もう一度君と踊りたい」は、聴く人の心を鷲掴みにし、癒すだけでなく、今後のGENERATIONSと並行した数原のソロ活動をさらに期待させる楽曲になるだろう。世界観を作り込むエンターテインメントにも真摯に取り組む数原の姿勢には、先輩たちから受け継がれてきたEXILE TRIBEらしいストイックさも感じられる。

 また、GENERATIONSではもう1人のボーカルである片寄涼太が甘くて優しい歌声を持つのに対し、数原は味のある“イケボ”な歌声が印象的で、そのコントラストもグループの持ち味の一つだ。王子様キャラのイメージが定着している片寄と、兄貴的な立ち位置を担っている数原。そんな対照的な魅力を持つボーカルの2人がGENERATIONSというグループのカラーをそのまま表しているとも言えるだろう。

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