仲村宗悟、ファンキーな新曲「Oh No!!」で新境地へ ミュージシャンとしても光り放つ、二刀流使いとしての声優像
声優とミュージシャン、二刀流使いとしての活躍に期待
「Oh No!!」の歌詞は、どこか自虐っぽく自分自身を揶揄しながら、〈クールにゴキゲンに死ねるなら上等じゃん〉と、どこまでも我が道を行く。男ならもっと貪欲に行け! とばかりに、聴く者にはっぱをかけてくれる雰囲気だ。
そんな強気でイケイケの楽曲を支える、参加ミュージシャン陣もすごい。渡辺香津美や近藤等則らとのバンド経験もあるジャズ/ファンク/ロックの重鎮ドラマー、山木秀夫。水樹奈々やエレファントカシマシなど多彩なアーティストのバックを務めるギタリスト、佐々木"コジロー"貴之。有形ランペイジのメンバーでもあり、上原ひろみや中川翔子などのレコーディングにも参加するベーシストの二家本亮介。加えて、多方面で活躍する吉澤達彦(トランペット)、半田信英(トロンボーン)、庵原良司(サックス)という面々。バキバキのグルーヴとシビれるようなギターソロにも負けない、仲村の巻き舌っぽいボーカルも実に格好いい。
11月12日からはレギュラー番組『オーイシ×仲村の想い出アニソン同好会』(ファミリー劇場CLUB)がスタート。番組では、共にMCを務めるオーイシマサヨシとゲストの思い出のアニソンを生演奏する姿も披露し、ミュージシャンとしての一面を覗かせている。ミュージシャンを目指して上京し、声優という新たな道の先で、アーティストという当初の夢を叶えた仲村。声優アーティストと言えば、歌と作詞までを担う場合が多いが、作曲や楽器演奏までこなすのは希有。今後も声優とミュージシャンの二刀流という、新しい声優像を確立してくれそうだ。
■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。