嵐 大野智の生まれた日に振り返る、充実したこの一年 歳を重ねるごとに増す、自然体な魅力について

 個展、カレー作り、パン屋になる夢。それぞれ独立した要素に見えるものを自由な発想一つで繋げてしまうことこそ、彼の「FREESTYLE」、ひいては「大野智」という人間の大きな魅力の一つであるとも言える。

 そう、彼の魅力はこれら無限に広がる自由な発想が、さながら小宇宙のように渾然一体となり、大野智という形を成しているところにある。たとえばソロキャンプが自然からのインプットであるとするならば、そこで得たエネルギーをアウトプットすることが、数々の作品に繋がっているのではないかと感じる。

 また、そうしたプライベートで得た刺激は、嵐の活動にも反映されている。ソロキャンプはそもそも嵐の仕事の一環として触れたことがきっかけであり、他にも個展を開くかたわら、『アラフェス 2020 at 国立競技場』のための衣装を描き下ろしたりと、仕事から趣味へ、そして趣味から仕事へとシームレスに繋がっている。

 キャンプもアートもカレーも嵐としての活動も、きっとそれぞれが独立して存在するわけではなく、なだらかに混ざり合っては見る角度によって色を変える魅力となっているのだ。そういった複雑な魅力の数々が、決してちぐはぐにならず一人の「とびきり魅力的な人間」として収まっているのは、彼の器の大きさによるものだろう。

 全てを受け止めてなおあまりある余裕、そして心の器があるからこそ、地面に根を下ろした大木のようなあたたかさと力強さを兼ね備えた笑顔に、我々はいつも魅了されてしまうのだ。

 40歳を迎え、すでに惑いを捨て去ったような、海や山のように深く広い魅力を持った彼の、今後の益々の活躍、そして健康を祈念して、ここに新しい歳を祝う祝福の言葉とかえさせていただく。

■佐久良夏生
1988年生まれ。茨城出身。日本の音楽・コミック・サブカルチャーが好きです。

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