嵐 大野智の歌唱力の高さはなぜ認知されないのか “アイドル”がもたらす印象をどう払拭する?
4月19日にAbema TVにて放送されたバラエティ番組『業界激震!?マジガチランキング』にて「10代男女が選ぶマジで歌が上手いと思うミュージシャン」がオンエアされた。
『マジガチランキング』は、10代の男女に街頭アンケートを行った結果をランキングで発表。出演者たちは1位を予想し、外れた場合は罰金が課せられるというゲーム形式の番組だ。「マジで歌が上手いと思うミュージシャン」のテーマに回答したのは672人。その中で嵐の大野智が見事1位に選ばれたのだ。以降は2位Superfly、3位宇多田ヒカル、4位ゆずと西野カナ、6位miwa、7位Taka(ONE OK ROCK)、8位手越祐也(NEWS)、9位吉岡聖恵(いきものがかり)、10位平井堅といった歌声に定評のあるアーティストたちが名を連ね、20位までのランキング結果の中には渋谷すばる(関ジャニ∞)の名前もあった。
出演者たちはこの結果にはかなり驚いた様子で、意外だという声も挙がっていた。1位を当てるという番組趣旨でいうと、確かに大野が1位ということを予想するのは難しかっただろう。しかし、大野の歌声は、これまでもファンのみならず音楽評論家やミュージシャンの間でも高く評価されている。歌って踊るグループはどうしても視覚的なインパクトが強いため、嵐といえばダンスというイメージを持っている人は多いかもしれない。また、嵐のようなグループの楽曲はサビを全員で歌い、さらにそれ以外のパートも2人以上のメンバーで歌われることが一般的だ。そのため、個人の歌声が印象に残りづらいこともあるのかもしれない。しかし、嵐の場合は大野の圧倒的な歌唱力が買われ、デビュー曲「A・RA・SHI」から現在までその歌声でグループを牽引してきた。楽曲の見せ場に大野のソロが設けられることも少なくない。直近でも、相葉雅紀が主演を務める月9ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)の主題歌「I’ll be there」では各メンバーのソロパートが設けられており、サビ前には大野の淀みないのびやかな歌声を聴くことができる。